日本ハムの稲葉篤紀GMは「3選手と来シーズン以降のプレー環境について協議した結果、選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択しました。選手にとって制約のない状態で、海外を含めた移籍先を選択できることが重要と考えた結果です。昨年も、ノンテンダーの村田透投手と再契約した例があるように、ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」と球団を通じてコメントを発表。移籍先がない場合は宣言残留も認める意向だ。
西川は2010年のドラフト2位で智辯和歌山高から日本ハムに入団。高校時代からスター選手として注目されており、入団当初は内野手だったが、外野手に転向すると2017年から4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。2020年オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明したものの、移籍が成立せずに日本ハムに残留。今シーズン、新たに海外FA権を取得していた。今シーズンは打率.233と苦しんだものの、24盗塁で4回目の盗塁王を獲得している。
大田は2008年のドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。大型外野手として期待されたが伸び悩み、2016年オフにトレードで日本ハムへ。栗山英樹前監督の期待に応えて、外野(ライト)のレギュラーを掴んだものの、今季は不振により76試合の出場に留まり、二軍での生活が多く、チームに貢献が出来なかった。秋吉は2013年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団。クローザーとして活躍していたが、2018年オフにトレードで日本ハムへ移籍。1年目からヤクルト時代と同じくクローザーを任されるなどベンチの信頼も厚かったが、今シーズンは10試合の登板に留まり、本来の力を発揮できない1年になってしまった。
(どら増田 / 写真・及川恒平)