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新日本 “吉田効果”でヤングライオンが熱い!ロッポンギ3Kとレジェンドタッグに初白星

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海野翔太(左)と吉田綾人(K-DOJO)

新日本プロレス
『Road to POWER STRUGGLE 〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』
▽17日 東京・後楽園ホール 観衆 1,585人

 新日本プロレス新シリーズの2日目が後楽園ホールで開催された。今シリーズは『スーパージュニアタッグリーグ2018』がメインとあって、内藤哲也や鈴木みのる、IWGPヘビー級王者のケニー・オメガといった主力のヘビー級選手がいないにもかかわらず、平日の後楽園には初日に続き多くのファンが詰めかけていた。

 そんな中、オープニングマッチでヤングライオンたちが強烈なインパクトを残した。今シリーズは前シリーズに引き続き、K-DOJOの吉田綾人がシリーズフル参戦。ヤングライオンたちに交じって激しい闘いを繰り広げている。吉田は辻陽太、上村優也とトリオを組み、本間朋晃&海野翔太&成田蓮と対戦。試合開始から吉田を意識する海野に対して、強烈な蹴りを次々に見舞っていく吉田。歯を食いしばって、受けながらも反撃していく海野。そんな2人の激闘が他のヤングライオンにも飛び火し、復帰したばかりの本間も「スゲエなぁヤングライオン!」と評価していた。

 最後は辻が海野の執拗な逆エビ固めに根気負けしてしまったが、“吉田効果”でこの日のオープニングマッチは観客に強烈な印象を与えた。成田が「1vs1でやりたい」と言えば、海野は「吉田と試合するのが楽しくて仕方ない」とコメント。大会終了後には会場を出る吉田をファンが囲み、吉田はていねいに写真撮影に応じていた。今シリーズはヤングライオン勢から目が離せない。

 ジュニアタッグリーグは、初戦を落とした獣神サンダー・ライガー&タイガーマスクのレジェンドタッグが、メキシコチーム相手に快勝。ライガーもタイガーもコンディションは良くないという。しかしライガーは「自分らは勝つしかない」と気を引き締めていた。バレットクラブの石森太二&ロビー・イーグルスは、田口隆祐&ACHに苦戦しながらも勝ち、連勝スタート。試合後、イーグルスは「俺たちが制圧だ」と吐き捨てて控室に入っていった。

 初戦で圧倒的なパワーを見せつけた鷹木信悟とBUSHIのロスインゴコンビはKUSHIDA&クリス・セイビンと対戦。鷹木はパワーを誇るセイビンと、新日本ジュニアの顔であるKUSHIDAのテクニックに苦しめられる。しかし、BUSHIの空中戦にも助けられ、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンでセイビンを仕留めた。こちらも連勝発進だ。鷹木は「常に新しい刺激というか、きょうもKUSHIDAが、さすがチャンピオンだ。クリス・セイビンも海外で大物だったから侮れない。危なかったよ」と苦戦したことを認めつつ、「でもまだ続くからね。前を向いていくだけ!」と切り替えた。

 メインではSHO&YOHのロッポンギ3Kが、苦手としているタッグと対戦した。相手はIWGPジュニアタッグ王者の金丸義信&エル・デスペラードだ。試合は序盤から場外戦に持ち込まれ、大荒れの展開。またしても鈴木軍のペースで試合が進んでいったが、金丸がYOHを担ぐと、YOHは着地してデスペラードに金丸を突き飛ばし同士討ちで場外に突き飛ばすと、このチャンスを活かし、ファイブスタークラッチをガッチリ決めて3カウントを奪取。YOHは「後楽園に〜いい風吹いたー!!」と叫び、SHO、ロッキー・ロメロ、ファンと初勝利の喜びを分かち合った。

 インタビューブースでは、ロッポンギ3Kが勝ったときの恒例となっているロメロの独演会があった。SHOとYOHはロメロからエールを送られたが、SHOは「英語は分からないけど、ここ(心)でつながっているから言ってることは分かる。たぶん…」と苦笑い。「今日はYOHさんにしっかりファイブスター決めてもらったんで、最後も」とパートナーに締めを任せて控室に向かった。

 最後は1人残ったYOHが「僕はこう語りますよ。『鈴木軍、何回も同じ手は通用しない』ロッキーもね、日本語だけ聞き取れて『スズキグン、クソ!』『スズキグン、バカ!』『なんてローIQでスーパー・ステューピッドな人たちなんだ!』って言ってましたけど、僕らも成長したんで、優勝するんですよ。僕らは世界一のチームになりますよ。今日みたいに、メインの機会も頻繁…いや毎日来るんすよ。超気持ち良かったっす。だから3Kはもっともっと上に行きますよ。だからね、またいい風吹かすんで、いい風を浴びに来てください」と会見を締めた。この日負ければあらゆる意味で後がなかっただけに、この勝利はかなりうれしかったのだろう。

 この日は棚橋弘至がバレットクラブからオカダ・カズチカを救出した。棚橋は「借りを作りたくないから」と手短にコメントを残していた。ジュニアタッグリーグだけではなく、ヘビー級、そしてヤングライオンにも動きはある。最終戦のエディオンアリーナ大阪大会(11月3日)に向けて目が離せない。

取材・文・写真 / どら増田

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