公式サイトには、退団発表と合わせて「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません。悩んだ末、この度、ホークス球団と協議して自由契約という形で、野球から距離をおいてみようと決断しました」という川崎のコメントも掲載されている。
近年はムードメーカーとして、チームを盛り上げる姿が目立っていた川崎だが、もしかしたらその反動が来てしまったのかもしれない。自由契約という形ゆえに、将来的な現役復帰の可能性も無いわけではないが、とにもかくにも今はゆっくり休んでほしいというのがファンの願いだろう。
ところで、今回の川崎の退団により、その数が1人減ってしまった数字がある。それは現在のソフトバンクの前身「福岡ダイエーホークス」に所属経験のある現役選手、いわゆる“ダイエー戦士”の数である。
ダイエーというチームがプロ野球界に存在していたのは2004年が最後ということもあり、当然ながら年月が経つごとに所属経験を持つ現役選手は減少。昨年の時点でその数は8人となっていた。ただ、昨シーズンの井口資仁の現役引退で1人、そして今回の川崎の退団により、また1人その数を減らすことになった。
前述の2人を抜いた残りの選手は6人で、その内訳はソフトバンクに4人(寺原隼人・和田毅・城所龍磨・明石健志)、オリックスに1人(山崎勝己)、そして巨人に1人(杉内俊哉)という陣容になっている。
チームの監督を務めた王貞治の元、2003年にはプロ野球記録であるチーム打率.297をマークするなど強打のチームとして名を馳せたダイエー。当時のチームを知る6人の“ダイエー戦士”たちには、1年でも長く現役生活を送ってもらいたいところだ。