今年のオープン戦で優勝したチームはセ・リーグの巨人。17試合を戦って11勝5敗1分という成績であった。巨人がオープン戦優勝を果たしたのは2013年以来5年ぶりで、この時はリーグ優勝を果たしている。
一方で、最下位に沈んだのは同じくセ・リーグの阪神。16試合でわずか2勝しか挙げることが出来なかった。阪神のオープン戦最下位は2012年以来6年ぶりで、この年のシーズンは5位に終わっていることからも、巨人とは対照的な成績だといえるだろう。ちなみに、この両チームは東京ドームを舞台に開幕戦を戦うことになっている。
オープン戦で最下位になったほとんどのチームが、シーズンでもBクラスに沈むというジンクスが存在するということもあり、今シーズンの阪神にも不安がつきまとうのは避けられないだろう。しかし、その阪神以上にシーズンを案じる必要があるかもしれないのが、オープン戦3位の楽天。なぜなら3位という順位にもまた不吉なジンクスが存在するからだ。
ここ10年のオープン戦3位のチームの中で、Aクラスに入ったのは日本ハム(2011年・2位)、巨人(2014年・1位)、ソフトバンク(2位・2016年)の3チームだけ。他の年のチームはその全てがシーズンBクラスの憂き目に遭っている。
また、Aクラスに入ったチームのその後も寂しい。2011年の日本ハムはその年のクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージで西武に連敗し、あえなく敗退。2014年の巨人はリーグ優勝こそ果たしたものの、CSファイナルステージで阪神にまさかの4連敗。そして、2016年のソフトバンクは一時11.5ゲーム差をつけていた日本ハムにまさかの逆転を許し、リーグ優勝を逃している。
近年は苦しいシーズンを送っているオープン戦3位のチーム。今年の楽天にも“3位の呪い”が降りかかってしまうのだろうか。