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石原知事がバーチャルコミュニケーションを切り捨てた

 石原知事は13日の会見で、秋葉原無差別殺傷事件の社会的背景について「バーチャルなコミュニケーションを信じることのむなしさというか間違い。依存すると逆に孤独になっていくと思う」と警鐘を鳴らした。

 加藤智大容疑者(25)は犯行直前、携帯サイトに逐一動向を書き込んでおり、その理由を「誰かに止めてほしかった」などと供述している。知事は「いよいよやるぞとか打っても、『やめろ』とか『やるならやってみろ』とか何の返信もなかったというのは非常に象徴的な事態。みんな芯が孤独だなあって感じがしますね」と話した。
 秋葉原の歩行者天国が当面中止されることには「半狂人というか精神異常をきたした人がそう年中ああいう事件を起こすわけじゃない。商店街の繁栄のためにお客さんの便宜をはかっているわけですからね。おそらくそのうち再開するでしょう。それをみんながどう受け止めるかの問題」などと静観の構え。
 警察庁と経済産業省が凶器に使われたダガーナイフなど殺傷力の強い刃物の規制に取り組み始めたことには「よしんば製造、販売を禁止したってあの類の事件はほかの凶器を使って起こるだろうし、しょせん後手後手でしかない」と切り捨てた。

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