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明暗分かれる「高卒BIG4」 日ハム・吉田、中日・根尾らの運命は『フレッシュ球宴』に表れていた?

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 昨夏の甲子園を沸かせ、いずれもドラフト1位指名を受けた小園海斗(広島)、根尾昂(中日)、吉田輝星(日本ハム)、藤原恭太(ロッテ)の4選手。「高卒BIG4」とも称される彼らが、11日に行われたフレッシュオールスターで再集結を果たした。

 注目の一戦で主役となったのは、吉田から初回先頭打者本塁打を放った小園。この一打でツイッターのトレンド入りも果たした若鯉は、試合後に見事MVPを受賞。ただ、打たれた吉田もその後、昨夏の決勝で本塁打を浴びた根尾から三振を奪うなど見せ場を演出している。

 一方、吉田から三振を喫した根尾はその後も快音は聞かれず4打数無安打2三振。藤原も4打席目に内野安打を放ったが、それまでは3打数無安打2三振と不完全燃焼な結果に終わった。

 注目の一戦で、それぞれ明暗が分かれることになったこの4選手。ただ、ここまでの前半戦を見ると、それぞれの成績はくしくもオールスターとリンクするように明暗が分かれている。

 開幕一軍メンバーに入り、先月20日ロッテ戦ではプロ初打席初ヒットもマークした遊撃手の小園は、一軍では「4試合、.231、0本、0打点」とまだ本塁打、打点はないが、二軍では「53試合、6本塁打、22打点」と才能の片りんを披露。一軍の遊撃手である田中広輔が不調なだけに、後半戦は出場機会が増加する可能性も高いだろう。

 吉田は二軍では「9試合、0勝3敗、防御率4.15」と未勝利だったものの、一軍先発に抜擢された先月12日の広島戦では5回1失点と好投しプロ初勝利をゲット。その後23日の中日戦を含め、一軍成績が「2試合、1勝1敗、防御率6.75」となったところで腰の張りのため二軍に戻されたが、状態が戻れば再び一軍登板のチャンスが巡ってくることは濃厚だ。

 外野手の藤原は小園と同じく開幕一軍、さらには開幕スタメン入りと出だしは良かったが、一軍では「6試合、.105、0本塁打、2打点」とプロの洗礼を浴び4月7日に登録抹消。そこからは一貫して二軍でプレーし「51試合、.229、3本、17打点」をマークしている。ただ、現在一軍の外野3枠は荻野貴司、角中勝也、清田育宏といった実力者が占めているため、二軍で研鑽を積む日々はもう少し続くかもしれない。

 ドラフト時点では一番の注目株であった根尾だが、迎えたルーキーイヤーは4選手の中で唯一ここまで一軍経験がなく、二軍でも「64試合、.181、1本、15打点」と勉強の日々。また、先述のフレッシュ球宴でも、4打数無安打2三振に終わっている。7月の二軍成績は「9試合、.313、0本、2打点」と数字自体は良く見えるが、実際はまだまだ時間がかかりそうな情勢だ。

 前半戦、オールスターともに吉田、小園が“明”、藤原、根尾が“暗”となった「高卒BIG4」。束の間の再会をきっかけに、分かれつつある明暗が変わることはあるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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