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あとは鳥谷次第! 阪神ナインに緊張感がない理由は…

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画僧はイメージです

 チームに緊張感を与えられるのは、監督だけではない。ベテラン選手にしか伝えられない“技術”もあるようだ。

 阪神の試合前、ベテラン・鳥谷敬(38)が強い存在感を見せている。一時期、矢野燿大監督(50)の要請で一塁の守備練習に入ることも多かったが、球宴前の巨人との3連戦がそうだった。

 鳥谷は長く自身が守ってきたショートに入り、ノックを受けていた。それだけではない。途中、現スタメン遊撃手の木浪聖也(25)に技術的なアドバイスも送っていた。鳥谷は捕球から一塁送球までのジェスチャーをし、踏み出す左足の角度などを教えていた。北條、植田、糸原なども近づいていき、鳥谷が木浪に送る助言に聞き入っていた。

 技術指導はコーチの役目だ。しかし、同じ言葉でも、ベテラン選手から発せられた方が選手に強く伝わるものだ。こういう光景を見せられると、「鳥谷は阪神に必要な選手なんだ」と思えてくる。

 「球宴明け、矢野監督はベンチ入りメンバーの入れ換えを示唆しています」(在阪記者)

 入れ換えとは、要は成績の悪い選手を二軍に落とし、代わりに若手を昇格させるということだ。代打に回り、結果を残していない鳥谷の降格も囁かれている。

 「木浪は守備でミスをすることも少なくありません。矢野監督が我慢して使っている感も見受けられます。二軍降格は鳥谷ではなく、メッセンジャーでしたが」(前出・同)

 ランディ・メッセンジャー(37)は開幕投手も務めた大黒柱だ。しかし、今年は自慢のストレートがイマイチ走っていない。7月10日の巨人戦で7敗目を喫し(3勝)、二軍降格が通達された。現時点で代わりに昇格させる投手の名前は明らかになっていない。

「 藤浪晋太郎(25)が代わりに上がってくるのではないかと思われます。四球で自滅するノーコン病が出ていません」(プロ野球解説者)

 しかし、藤浪の昇格に否定的な声も聞かれた。まず、メッセンジャーの一軍登録が抹消されたのは、先発ノックアウトを食らった翌日の7月11日。再登録が可能となるのは、最短で同21日だ。球宴休みをはさみ、後半戦が再開されるのは7月15日だから、最短で呼び戻すとすれば、メッセンジャー不在は5試合で済む。

 もともと、先発投手は1回登板すれば、中6日間、投げないのだから、今回のメッセンジャー不在は「先発させた翌日以降と同じで、全く変わりはない」というわけだ。球宴休みを巧みに使い、不在期間に影響を出さないようにした矢野監督の作戦である。

 「再登録が可能となる21日、メッセンジャーの先発登板も有力視されています」(前出・在阪記者)

 開幕投手を務めたピッチャーが二軍降格となれば、良くも悪くもチームに大きな波紋が広がる。今回のメッセンジャーの二軍降格は再調整の目的が大きいが、他選手に“響くもの”がなければ、チームの浮上はない。「エースのメッセンジャーでも不振だったら、二軍に落とされるんだ」という緊張感で、選手を発奮させなければならない。

 鳥谷は惜しみなく、自身が積み上げてきた技術を後輩たちに伝えている。この鳥谷がスタメンで試合に出て、チームを牽引できれば、エラーの多い阪神内野陣にも緊張感を与えられるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)

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