まず、RG。準決勝(東京)で披露した、スティーブジョブスのモノマネと得意の“あるあるネタ”を融合させたネタは破壊力抜群。ジョブズそっくりな顔は、出落ちで爆笑を生むこと間違いナシ。面白いか、面白くないかは審査員の感性によるものだが、もし決勝の審査員に関根勤が選ばれたならば、一票は固い。なぜならば関根勤は、モノマネ芸が大好物。Aブロックでモノマネ芸を披露するのはRGのみなので、かなり優位に立てると予想される。
そしてスギちゃん。読者の中には「今更スギちゃんがウケるはずがない!」とのお考えを持つかもしれないが、ワイルドネタは進化を遂げている。準決勝(東京)で披露したワイルドネタは今までとは違い、ワイルドネタの間に自虐ネタを差し込み、笑いを重ねるという手法を使っている。これにより、ワイルドネタがスベっても、すぐ自虐ネタで笑いを生むことが可能になるのだ。また、意図的にスベらして笑いをとることも可能で、笑いの手数ではかなり有利になると考えられる。
また、RGとスギちゃんの共通点は知名度が高いこと。キャラそのものが“フリ”として使えるケースがあり優位に笑いをとることができる。そして「R-1ぐらんぷり2014」の決勝進出者発表会見で雨上がり決死隊の宮迫博之が、視聴者や観覧客の視点に立ち「自分が知っている人と知らない人だったら、知っている人を見たいと思うはず」と解説している。この発言をヒントとするならば、知名度が高い芸人は視聴者や観客の「ネタを見たい」という心理を掴み易くなり、さらに言えば笑いを生み易くなるということ。審査員自身がイマイチと評価した場合でも、観客が爆笑していれば多少は審査に影響がでるはず。
ビジュアルは地味だが実力十分のヒューマン中村、勢いのある音ネタが売りのTAIGAにも十分チャンスはあるが、現段階ではRGとスギちゃんが有利か!?