タイトルキャラクターを最新出演作『アーサー』で演じているラッセル。映画は、酔いどれの主人公と辛抱強い側近を描き1981年にダドリー・ムーアが主演して大ヒットした同名の作品をリメイクしたものだが、ラッセルは世界的に重大な出来事の連続した状況に於いては、自分がコメディー的な役だけをチョイスすることも大した問題にはならないと語った。
「あのさぁ、BP石油のメキシコ湾原油流出の事故や、我々が住んでいる惑星で段階的に起こっている生態系を破壊すること、または人種差別と地球温暖化なんかを考えた時に、オレのイメージが固定化されたことなんて、別に問題じゃないよ」
また現在ではキッパリと禁酒&禁ドラッグに成功した元ジャンキーのラッセル。
彼は、過去に自分自身がアルコールとドラッグに問題を抱えていたことも、映画で演じたアーサーが全く違ったタイプの酔っ払いだったために、アーサーを演じることに関して少しも役に立たなかったとも語った。
「そうなんだよね。アーサーって、陽気で、なんだかキラキラしている酔っ払いなんだよ」「彼は苦しんでいないし、反道徳的でもないし、徘徊しないし、善悪の区別も出来るし、自傷症の精神異常者なんかでもないしね。だから、自分の経験なんか殆んど役にたたなかったよ」