岩谷時子賞は、音楽・演劇界の明日を担う人材や、発展に功績のあった人物や団体に授与される。2009年7月に設立され、4回目の今年は、岩谷時子賞をユーミンが、奨励賞を歌舞伎の中村勘九郎氏が、特別賞を映画監督の岩井俊二氏が、Foundation for Youthをフルート・ピッコロ奏者の下払桐子氏が受賞。女優の八千草薫がプレゼンターを務めた。
日本の音楽界に新しい時代を切り開き、コンサートステージがエンターテインメントとしての音楽の可能性を広げているなど、功績が評価されたユーミン。スピーチでは、開口一番、「言葉にできない程、光栄に存じています」と語った。昨年、デビュー40周年記念を迎えたが、授賞式では、16歳の時に作り、ファーストアルバムのタイトルにもなった楽曲「ひこうき雲」を生演奏。現在は、秋のコンサートツアーと同時にリリースする予定のニューアルバムを製作中で、「ベストアルバムに負けないよう、がんばっています」と近況を報告した。(竹内みちまろ)