地元・茅ヶ崎の大海原で9・8にプロレスデビューする澤田敦士とランニングや、波打ち際でのスパーリングなどを報道陣に披露した小川。大粒の汗をしたたらせ、暴走王はいきなり吠えた。
まずは「遺伝子の奪い合いとか言っている場合じゃない。IGF内でチマチマやってもしょうがない」と田村潔司、小原道由らの日本人選手に加え、ジョシュ・バーネット、ドン・フライら外国人選手も交えた闘魂後継者争いを一刀両断。その上で「IGFが大きくなっていく中で、自分が暴れて小川色に染めていければいい」と自らが真の闘魂継承者であることを宣言し、IGFエース襲名をぶち上げ、イノキゲノムをオガワゲノムに染め上げることを誓った。
小川の暴走はなおも止まらない。「猪木さんの神輿(みこし)を担いでいる最前列の人たちはもっとちゃんとしろと言いたい。電車のチケットを取るとかが仕事じゃないだろ」と小川の叱咤激励はフロント陣にまでおよんだ。さらには「猪木さんはもっとそれぞれが主張しろと言っているけど、オレ以外で主張しているのを見たことがない」と自分だけが猪木の意向を理解しているとでも言いたげな表情で痛烈な批判を展開してみせた。
IGFエースとして独自の持論を展開し続けた小川は「いつ何時、誰の挑戦でも受ける。ルールは自分で作り、破るもの。すべて師匠に教わったこと。結局は猪木さんのファイトスタイルを見せていかなければいけないということだよ」と師匠への熱い忠誠にあらためて誓いを立てた上で、自身が要求し続けている師匠との決戦については「ボスキャラだからね。やるべきときは来る」と不敵な笑みを浮かべた。
真の闘魂継承者としての姿をIGFのリングで体現しようとしている小川。その先には猪木との頂上決戦を見据えている。