番組で金村氏は7月29~31日にヤクルトが1勝2敗で負け越した阪神戦の感想を複数選手の名を挙げつつ話した。その中で、全試合に「3番・二塁」で先発した山田が故障を抱えているのではと感じた場面があったと指摘した。
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金村氏が挙げたのは、29日の初戦・1回裏一死二、三塁の場面。直前に近本光司のタイムリーで1点を先制した阪神は、打席の大山悠輔が二塁後方へフラフラと飛ぶ当たりを放つ。打球を見た山田はジャンプして飛びつくも捕球できず、ボールが地面に落ちると同時に自身も前のめりに転倒。この間に三走が生還し阪神に2点目が入った。
この場面について、金村氏は「見てても足悪そう。初戦大山が二塁に詰まりながら(打った)、あのタイムリー大きいやんか。で、山田こけてたから、『あれ?』(と感じた)」とコメント。大山のタイムリーは阪神にとって大きい一打とみる一方で、打球を捕れずに転倒した山田のプレーに違和感を抱いたという。
また、金村氏は「また負けてんのに代わったから、調子悪いんやなあ」と、同戦の山田が「0-4」と劣勢の5回裏にベンチに下がったことも不安視。「あれ大分助けられてるからね」と、阪神としては主軸の山田が退いたことでさらに試合を優位に進めやすくなったのでは推測した。
この金村氏のコメントを受け、ネット上には「確かに言われてみたらプレー内容も交代もイレギュラーな感じがするな」、「次の日も変なエラーしてたし、報じられてないだけで下半身に故障を抱えてる可能性はありそう」、「山田は過去に何度か下半身コンディション不良に苦しんでるから、古傷再発って事態に陥ってないか不安」と心配の声が寄せられた。
「山田は新型コロナ感染の影響で一時(7月10~24日)戦線離脱を強いられたものの、故障情報についてはこれまで特に伝えられていません。ただ、今季は5月18日・阪神戦を最後に8個記録していた盗塁がばったり途絶えていたり、7月30日・阪神戦で平凡な二ゴロをファンブルした上に転倒したりと、金村氏が挙げた他にもらしくないプレーが続いているため、実は下半身に故障を抱えているという可能性もゼロではないのでは。山田は2017年、2021年にそれぞれ下半身コンディション不良に苦しんでいることを踏まえると、元々過去の古傷が再発気味だったところに、コロナ離脱による体力・筋力低下が追い打ちをかけているという流れも考えられます」(野球ライター)
2日試合前時点でセ・リーグ首位(57勝36敗1分)に立つものの、7月は「7勝13敗」と大きく負け越しているヤクルト。失速を食い止めるためには山田の存在も重要となるが、高津臣吾監督はコンディション面を考慮した難しい起用を迫られそうだ。
文 / 柴田雅人