日本のプロレスを世界に発信するイベントとして開催された「ProWresExpo2008」〜緑の章〜開幕戦。観客動員こそ推定でわずか600人程度(公式記録は未発表)と閑古鳥が鳴く厳しい船出となったが、メーンではあの伝説の一戦を繰り広げた高山とフライが共闘し、詰めかけたファンを大興奮させた。
2002年6月の「PRIDE.21」でノーガードの殴り合いを繰り広げた両雄は、蝶野正洋&スコット・ノートンのTEAM2000コンビと激突。試合は2人息ぴったりのツインナックルを繰り出すなど終始圧倒しながらも、16分にフライが蝶野のシャイニングケンカキックを食らって逆転負けを喫した。
高山のヒザ蹴りがフライに誤爆したことを発端に、試合後は両雄が仲間割れ。互いにリング上でつかみかかり、まるでPRIDEをほうふつさせる立ち止まっての殴り合いに。
大会終了後、「キルユー!!」と抹殺予告を放ったフライに「テメーのミスで怒りやがって、バカじゃねーか」と吐き捨てた高山。「平和の祭典」を銘打ったプロレス・エキスポで戦火を交えることになった両雄だが、果たしてこの新たな遺恨は今後どんな展開をみるのだろうか。