10月4日(日本時間5日)の最終戦では、ダン・ジェニングズ監督の粋な計らいで、救援投手として、メジャー初マウンドに立ち、1回を2安打1失点だった。
今季は153試合に出場し、438打席に立ち、398打数91安打1本塁打21打点11盗塁、打率.229。メジャー移籍後、14年続けていた100安打はストップ。13年(ヤンキース時代)の打率.262を大きく下回り、自己最低打率を更新してしまった。
打率のみならず、試合数、打席数を除けば、安打、本塁打(ワーストタイ)、打点、盗塁も自己最低。イチローとして、なんとも納得いかない成績に終わってしまった。
守備力、走力は健在だが、打撃面では明らかに衰えが隠せないが、マーリンズはあくまでも“4番手”の控え外野手としての働きを評価。
今オフにFAとなるが、マイケル・ヒル編成本部長は「残ってくれればうれしい」と早くも残留を希望した。
イチローは周囲に「今のところ、残留の可能性が最も高い」と漏らしているといい、相思相愛。
10月22日で42歳となり、2割2分台の打率しか残せなかったイチローに対し、“メジャー契約”でオファーする球団が、マーリンズ以外にあるかどうかは、はなはだ疑問。
メジャー3000安打まで、あと65本。500盗塁まで、あと2と迫っており、イチローにとって、来季は大記録が懸かる重要なシーズンとなる。可能な限り、出場機会が得られるチームでのプレーを望むのは当然のことで、年俸さえ折り合えば、マーリンズに残留する可能性が濃厚になったといえよう。
(落合一郎)