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【ドラマティックレビュー:新潟大勝典】ナカヤマナイト5着、宝塚記念に黄色信号?

 NHKマイルを制したのは10番人気の伏兵マイネルホウオウ(柴田騎手の男泣きに感動)、WIN5は的中者なしのキャリーオーバー、凱旋門賞でオルフェーヴルに騎乗するのはスミヨンに決定と5月の競馬は波乱の幕開けとなった。

 なかでも気になるのは宝塚記念へのステップとして新潟大賞典を選択したものの5着に沈んだナカヤマナイト。ナカヤマナイトは中山では安定した成績を残す中山巧者。マイ馬券的にはあえて、中山コースではない今回は、ナカヤマナイトをヒモにして馬券に絡まなければ美味しいと思ったが、凱旋門賞に登録した馬が不発に終わるのは悲しいものがある。やはり出来るだけ多くの馬にチャレンジして欲しいし、結果も出して欲しいのが、いちファンとしての思いだ。

 ナカヤマナイトが凱旋門賞に向かうかどうかは、あくまで宝塚記念の結果次第と二ノ宮調教師が先月コメントをしているが、もしかしたら宝塚記念も結果が出ない可能性も。というのもこれで、ナカヤマナイトは皐月賞から中山コースは昨年の有馬記念以外はオール連対だが、中山コース以外オール馬券圏外という悪しきデータを更新。ちなみに昨年の宝塚記念は2.6秒も離され8着と大敗。2着だったルーラーシップとのタイム差は2.3秒。ルーラーシップとはAJCCで対戦したときは敗れたものの0.5秒差の2着。今回の新潟大賞典や宝塚記念の結果やルーラーシップを物差しにして考えてみても、やはり中山以外では好成績を残すのは難しいかもしれない。もしかして今回の新潟大賞典の上位組は新興勢力なのか、それともナカヤマナイトの力不足だったのかは後々わかることだが、中山以外では走らない印象をより強くした今、宝塚記念での好走に黄色信号が灯ったことは間違いない。

 凱旋門賞に臨むチームジャパンのメンバーが欠けてしまうのは非常に残念。何とかとか奮起して欲しいが、一つでも輝ける場所があることは素晴らしいこと。中山でしか結果が出せないナイトだが、そこがナイトに愛おしさを感じる部分でもある。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績は回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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