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【ドラマティックレビュー:天皇賞(春)】フェノーメノ、最強馬対決に名乗り

 単勝1.3倍と断然の支持を受け臨んだゴールドシップ。いつものロングスパートが決まらず5着。レースを制したのは2番人気のフェノーメノだった。

 昨年は同じく長丁場のレースである菊花賞ではなく、得意の東京コースで行われる天皇賞(秋)を選択しただけに今回の天皇賞(春)は難しいのではないかと予想していたが、距離不安を逸走する完勝劇だった。

 ゴールドシップとの対決は今回が2回目。初対決となったダービーはフェノーメが2着、ゴールドシップは5着、そして今回はフェノーメノが1着、ゴールドシップは5着とフェノーメノは一度もゴールドシップに先着を許していない。
 ゴールドシップは菊花賞、有馬記念を制したことで、オルフェーヴル、ジェンティルドンナに並ぶ現役最強馬の一角との声もあがったが、フェノーメノも最強馬対決になるかもしれない宝塚記念に名乗りをあげた格好だ。

 持ち味のロングスパートが不発に終わったゴールドシップだが、次走は違う手を打ってくるのだろうか。ブエナビスタは3歳時強烈な末脚でデビュー2戦目からオークスまで5連勝を飾るもその後はあと一歩のレースが続き、鞍上変更、脚質転換を図ったことがある。いちファンとしてはロングスパート策の継続を臨む。これ以上ないというメンバーが集まるかもしれない宝塚記念。各馬陣営も勝利が第一なのはもちろんだが、各馬の得意な戦法、持ち味を生かす最強馬決戦となれば、よりレースが面白くなるからだ。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績は回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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