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新日本11.3大阪で英国の王座を懸け対決、石井智宏と鈴木みのるが危険すぎる前哨戦!

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石井智宏

新日本プロレス
『Road to POWER STRUGGLE 〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』
▽26日 東京・後楽園ホール 観衆 1,662人(満員)

 新日本プロレスの今シリーズ最終戦となる『POWER STRUGGLE』11.3エディオンアリーナ大阪大会が近づいてきた。11.3でブリティッシュヘビー級王座を懸けて対戦する王者の石井智宏と挑戦者の鈴木みのるが26日、矢野通とTAKAみちのくをそれぞれパートナーに従えて、前哨戦を行った。

 “プロレスの王様”鈴木みのるが次に狙うのは、石井智宏が持つRPWブリティッシュヘビー級王座の再奪還だ。このベルトは、柴田勝頼、ザック・セイバーJr.、石井智宏、鈴木みのると受け継がれてきた。英国時間14日に開催されたイギリスRPWロンドン大会で、石井がリターンマッチを制して新王者になったばかりだ。

 みのるとしてはザックとのタッグで、RPWブリティッシュタッグ王座も獲得しているだけに、RPWマットを鈴木軍が制圧する意味でもこのベルトは離したくない“宝物”だったのだろう。石井は初防衛戦として、英国時間11月9日にRPWが開催するロンドン大会で、デイビッド・スターの挑戦を受けるとRPWから発表された。それにもかかわらず、「11.3大阪大会で挑戦する」と強引に割り込んできた。この強引な手法は9月の内藤哲也戦などでもあった。みのるが得意としている手法である。

 そんな中、行われた前哨戦が凄かった。

 2人が向き合えば誰も止められないエルボー合戦。何発打ったのか数え切れないほど、お互いにエルボーを叩き合った。その姿に会場の温度もどんどん上がっていく。何十発打ち合ってもお互いに倒れないのだから、我慢比べの域を超えて意地以外の何者でもない。みのるにとっては“天敵”である矢野ですら、この2人の危険すぎる打ち合いの中に入っていくことはできなかった。

 ただ、試合は2人がやり合っている間に、矢野が冷静にコーナーポストを外し、むき出しになっているコーナーの金具にTAKAを自爆させると、そのまま丸み込んで3カウント。CHAOS軍が勝利を収め試合は成立させた。しかし、ここからが大変だった。試合に敗れたこともあり、みのるが大荒れ…ここまではいつもと変わらないのだが、珍しく石井も激しく突っかかっていったため、乱闘が止まらない。みのるだけではなく、石井も制止に入ったヤングライオンを突き飛ばすほど、感情を止められない様子。何とか矢野が止めに入り、石井とともに控室に帰ろうとするが、みのるも石井を追いかけて行き、乱闘したままバックステージへ向かった。

 先に階段を降りた石井に対してみのるは「やるか?今すぐ!」と挑発。石井も「待っててやるから来いよ!」と応戦したため、控室入り口前のインタビューブースで再び乱闘を始めるとそのまま控室に入っていった。典型的なジャパニーズスタイルの試合に、イギリスのベルトが懸けられ、そもそもこの試合がそのままイギリスマットでも行われているのはとても興味深い。

 この2人は11.3大阪まで連日、エルボーを打ち合っていくはずだ。当日はどちらの意地が上回るのか楽しみだ。

取材・文・写真 / どら増田

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