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“広島のプリンス”新婚・堂林 期待に応えられず、またも2軍降格

 昨季、オールスター戦のファン投票(三塁手部門)で選出されるなど、“広島のプリンス”として、カープ女子に絶大な人気を誇るプロ野球・広島東洋カープの堂林翔太内野手(23)が苦しいシーズンを送っている。

 今季、オープン戦中の不振で2軍に落とされた堂林は、開幕を2軍で迎えた。4月5日に1軍昇格したが、結果を収められず、5月30日に2軍降格。7月12日に再昇格を果たし、同日の中日戦では三塁で即スタメン起用されたが、5打数無安打。その後、2度代打で使われ、2打数1安打だった。オールスター戦後は1試合の出場機会もなく、同27日、出場選手登録を抹消され、再び2軍生活を送ることになったのだ。

 今回の1軍での成績は7打数1安打。結果が出せなかったというよりも、チャンスがまともに与えられなかった印象が強い。今季の通算成績(同28日現在)は、21試合出場、31打数6安打0本塁打0打点、打率は.194で2割にも満たない惨状。

 12年に1軍に初昇格した堂林は、野村謙二郎前監督の期待を受け、全試合(144)に出場し、14本塁打45打点、打率.242の成績を残し、非凡な長打力を発揮。近い将来、広島の中心選手になることを予感させた。しかし、故障もあって、13年は105試合、昨季は93試合と年々出場試合数が減っていた。

 野村前監督と違って、緒方孝市新監督はシビア。結果が出ない堂林を使いながら育てようとの意思はなく、三塁は主にベテランの梵英心内野手が起用されており、堂林にとっては厳しいシーズンとなっている。

 広島の残り試合は56(同)で、今後、堂林が巻き返しても、自己ワーストの成績に終わることは間違いなさそうで、厳しい冬が待ち受けることになる。

 昨年12月25日には、当時TBSの人気女子アナだった枡田絵理奈さんと結婚。枡田さんは堂林をサポートするために、6月18日付で同局を退社し、主婦業に専念。今秋には第1子が誕生予定だ。扶養家族が増えたことで、より一層頑張らなければならない堂林だが、もどかしい状況が続いている。なんとか後半戦で奮起して、来季につなげてほしいものだが…。

(落合一郎)

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