魔裟斗のフィナーレを前にMAXをともに支えてきた日本人戦士がそれぞれの決意を示した。
「魔裟斗選手とは8、9年ぐらい一緒にK-1をやってきた。だから最後でやらないと」。よもやの対戦アピールをしたのは、小比類巻だった。この日はGP決勝戦が行われる10・26横浜大会でドラゴとスーパーファイトに臨むことが決まったが、開口一番に出てきたのは今回の一戦についてではなく「魔裟斗選手と試合したいってのがある」と、カリスマへの最後の挑戦状だった。
MAX初期に魔裟斗と日本人エースとして双璧をなしてきたミスターストイックの対戦名乗り。谷川貞治イベントプロデューサーも「小比類巻クンが魔裟斗選手とやりたいなんて初耳です」と驚くばかり。
魔裟斗の大みそかはGP王者との対戦が規定路線だけに、会見では「もちろん魔裟斗クンの最後はMAXから選手を出したいと思っています。なのでとりあえず今回は査定試合になりますね」と応じるに留めた。
小比類巻自身も「今年ドラゴとは佐藤選手と山本選手が闘っていますから、ボクも早い段階で倒したい」と、早期KO決着で魔裟斗戦をアピールするつもりでいる。
なお、魔裟斗の引退を前に同じ時代を歩んだあの武田幸三もMAXを去る。会見では同大会で初代世界王者アルバート・クラウスとのラストマッチが決まり「年齢もあって引退を決めた。最後までやるかやられるかバチバチの試合をして完全燃焼したい」と語っていた。