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K-1 小比類巻が魔裟斗のラストファイトに名乗り

 大みそか魔裟斗の引退で一時代が終えんするK-1MAXブランドに新展開だ。15日には都内ホテルで「K-1ワールドMAX2009」(10月26日、横浜アリーナ)の会見。魔裟斗とともにMAX創成期を闘ってきた武田幸三の引退試合が決まったほか、小比類巻太信は魔裟斗のラストファイトに名乗りをあげた。

 魔裟斗のフィナーレを前にMAXをともに支えてきた日本人戦士がそれぞれの決意を示した。
 「魔裟斗選手とは8、9年ぐらい一緒にK-1をやってきた。だから最後でやらないと」。よもやの対戦アピールをしたのは、小比類巻だった。この日はGP決勝戦が行われる10・26横浜大会でドラゴとスーパーファイトに臨むことが決まったが、開口一番に出てきたのは今回の一戦についてではなく「魔裟斗選手と試合したいってのがある」と、カリスマへの最後の挑戦状だった。

 MAX初期に魔裟斗と日本人エースとして双璧をなしてきたミスターストイックの対戦名乗り。谷川貞治イベントプロデューサーも「小比類巻クンが魔裟斗選手とやりたいなんて初耳です」と驚くばかり。
 魔裟斗の大みそかはGP王者との対戦が規定路線だけに、会見では「もちろん魔裟斗クンの最後はMAXから選手を出したいと思っています。なのでとりあえず今回は査定試合になりますね」と応じるに留めた。
 小比類巻自身も「今年ドラゴとは佐藤選手と山本選手が闘っていますから、ボクも早い段階で倒したい」と、早期KO決着で魔裟斗戦をアピールするつもりでいる。
 なお、魔裟斗の引退を前に同じ時代を歩んだあの武田幸三もMAXを去る。会見では同大会で初代世界王者アルバート・クラウスとのラストマッチが決まり「年齢もあって引退を決めた。最後までやるかやられるかバチバチの試合をして完全燃焼したい」と語っていた。

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