初回からなかなかの高視聴率で発進したこのドラマも、先週の放送ではついに平均視聴率29.6%(瞬間最高視聴率31.5%)をマークした。10月開始の秋ドラマの中では、松嶋菜々子の2年ぶり主演作という点では注目されていたものの、本作が秋ドラマの台風の目になろうとは、ほとんどの人が想像だにしていなかっただろう。
『家政婦のミタ』が好調なのは、阿須田家の家族を中心とした登場人物にスポットを当てていく、わかりやすいストーリー展開と松嶋菜々子の演技力などが理由に挙げられるという。更に「面白い、続きが気になる」との口コミも相まって視聴率は回を重ねる毎に増加し、今週はついに平均視聴率が30%越えの大台に乗るのでは? と期待と注目を集めている。
このあまりの高視聴率に、日本テレビ側も最終回の放送延長や、終了した後も2時間枠のドラマスペシャルとして番外編の特番を放送できないか検討中だと言われている。一説には最終回に御本家『家政婦は見た!』(テレビ朝日系列)に出演していた市原悦子が、三田の派遣元である晴海家政婦相談所所属のベテラン家政婦役で特別出演するのでは、とも言われているが、今の段階では台本の修正や役の調整もあって最終回への出演は難しいとの噂がある。しかし、年末ないしは年始に放送する特番ならば可能ではないか? と現場関係者は見る。
兎にも角にも、『家政婦のミタ』の急成長は各所に影響をもたらしているようだ。劇中で三田がどこに行くにも必ず持参し、即座に必要な物を取り出すドクターバッグ。この鞄を買い求める女性が急増しているという。
またこのドラマで役の幅が広がり、脚光を浴びる事になった松嶋菜々子だが、彼女だけでなく夫の反町隆史の方にも注目が集まっているのだとか。松嶋も反町も、もともと家庭を大切にする方であったが、現在は松嶋がドラマの撮影で多忙を極めているため、反町が主夫となって家事や育児を担当しているという。松嶋もドラマの撮影が終了すればまたしばらく家庭に専念したいと考えている事もあり、夫反町への芸能活動のバトンタッチを計画、彼女側からもそれとなくテレビ局の制作担当者等に売り込んでいるのだとか。事実、来年1月スタートのドラマ『最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜』(TBS系列)に主演の山下智久の兄役で出演する事が決まっており、反町の方も妻に続いて活躍の場が増 えてくるのでは、とされている。
ドラマも裏側も話題が盛りだくさんの『家政婦のミタ』。今後はどうなっていくのか、まずは今週水曜日の放送に期待したい。