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競輪人国記 山口(5)

 大ギア先行で人気のあったのは宮本忠典(55期)だ。適性で入った宮本は恵まれた体力を駆使して先行・まくりで活躍、昭和61年から平成11年までGI、GIIで活躍した。

 関谷敏彦(58期)は落車事故がなければ、山口を代表する選手になったであろう。「自衛隊の空挺団員になれなかったので競輪選手になった」という変り種である。
 山口の選手はそろって地味だが、穴ファンを喜ばせてくれることも多い。山根義弘(47期)はコースがあけば突っ込んでくるし、村上清隆(53期)も中割りが得意だ。桑原大志(80期)は追い込みでGIでも闘える脚をつけたし、白井圭一郎(61期)土田博光(68期)は「競りに命をかける」ユニークな選手である。

 なかでも富弥昭(76期)は先行まくりの打てる自在型。現在の決め手はほとんどがまくり。8月の熊本でもまくりを決めてS級シリーズを制した。強敵相手でもタイミング次第でまくりを決める、穴ファンにとっては頼もしい選手だ。国村洋(80期)もマークからのイン差しには定評がある。
 山口はかつて150人の選手がいて中国一の勢力だった。今では36名と寂しいかぎり。その中でも96期に山下一輝という19歳の新人が出てきた。平成19年の国体1000メートルタイムトライアルで優勝した素質の持ち主だ。3場所目の久留米ではチャレンジクラスながら優勝している。山口県にとって久々に出たスター候補といえよう。

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