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急転残留宣言のダルビッシュの内幕

 日本ハム・ダルビッシュ有(24)がブログで来季残留を宣言。ポスティングでのメジャー入りが確実視されていたのに、なぜ急転残留を選んだのか。日本ハム、ダルビッシュ双方ともに共通したマネー事情が見え隠れする。

 「Bクラスに終わってしまった以上、送り出す日本ハム、出て行くダルビッシュともに、ファンへの大義名分がなくなってしまった。リーグ連覇すれば、文句なし。最低でも3位になり、クライマックスシリーズに出ていたら、ファンも『メジャーへ送り出してやろう』というムードになっただろうが。来季、チームが優勝、今ひとつ成績のあがらなかったダルビッシュ本人も大活躍して、歓迎ムードでメジャーへということだろう」
 球界関係者はこう語るが、これも建前的な理由だろう。実際は計算していたほどダルビッシュ株が高騰しないどころか低迷、ポスティングの落札金も高値が付かず、ダルビッシュの契約金、年俸も破格なものにならないことが判明。ダルビッシュ本人、球団側ともに来オフに仕切り直しを決断したのだろう。メジャー関係者がこう打ち明ける。
 「マネーゲームを仕掛けるヤンキースがダルビッシュ争奪戦から降りてしまったのが、日本ハム、ダルビッシュにとって大誤算だっただろう。なにしろキャッシュマンGMが『全く気に入らないシステムだよ。すでに金のムダだということを学んだ。投じる金額とリスクが大きすぎる』とまで言い放っているんだから、致命的だ」

 一時期は「松坂より活躍するのは間違いない。松坂(60億円)以上の落札金は間違いない。契約金、年俸を入れた総額でも100億円以上になるのは間違いないだろう」とまで言われていたダルビッシュ株の相場だが、ヤンキースのダメ出しで一気に急降下してしまった。「松坂の半分の落札金30億円も無理ではないか。その半分の15億円くらいでは…」という情報まで流れている。

 ヤンキースがポスティングに嫌悪感をあらわにするのは、06年の阪神・井川慶の大失敗があるからだ。落札金、5年契約の総額で約54億円も投資しながらメジャーでの登板は16試合どまり。この2年間はマイナー暮らしだけに、キャッシュマンGMは「大失敗だったのは明らかだ」と怒り狂っている。
 井川の大失敗がヤンキースの怒りを呼び、ダルビッシュ株を暴落させ、さらにはレッドソックス・松坂大輔も足を引っ張っている。落札金60億円を含め、6年契約で総額約121億円という、とんでもない投資をしながら、4年間で46勝27敗、防御率4.18では全く収支決算が合わない。トレード情報が飛び交っているくらいなのだから、大誤算のレッドソックス側の怒りのほどがうかがえる。

 日本人メジャーリーガー・バブルがはじけ、底ともいっていい現状では、ダルビッシュ、日本ハム双方にとってメリットはない。仕切り直して、来オフに再挑戦というのは、賢明な選択だろう。

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