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【DeNA】“琉球サイドスロー”平良拳太郎が鮮烈復帰!揃ってきたベイスターズ先発投手陣

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平良拳太郎

 29日、敵地ナゴヤドームでのドラゴンズ戦、ベイスターズの先発は今季初登板となる平良拳太郎。初回を三者凡退、たった7球で片付けると、そこから5回1アウトまで一人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを披露。好調の高橋周平にセンターに初ヒットを許すも、後続のモヤの三塁側へのファールフライを、三塁手宮崎敏郎が必死に追いかけナイスキャッチ。更に2塁へタッチアップでの進塁を目論んだ高橋をセカンドで刺し、結果的にダブルプレーとなるビックプレーもあり勝利投手の権利を得る。6回先頭の堂上直倫にライト前にヒットを許すと、犠打を挟んでドラゴンズ先発の大野雄大にまさかのセンター前ヒットでピンチを広げてしまう。続く代打・京田陽太のセカンドゴロで初失点を献上し同点に追いつかれてしまうも後続を断ち、ここでお役御免となった。6回を61球、被安打3、奪三振4、無四球、1失点の内容は、勝ち星は付かなかったが、“快投”の形容がふさわしいと言えるだろう。

 サイドスローからテンポ良く投げ込まれていった白球は常に低めにコントロールされ、ストレート、スライダー、シンカー、カットボールと多彩な球種を操りドラゴンズ打線に凡打の山を築かせた。

 昨年は5勝3敗ながら、球界エースのジャイアンツ・菅野智之に投げ勝つなど成長を見せ、今季は更なる飛躍が期待されていた。しかし、キャンプ序盤から足首の故障で離脱し、その後も腰、右肩と度重なるアクシデントで復帰が遅れた。その後、ファームでじっくりと調整すると、防御率1.35と好成績を残し、2か月遅れの今シーズン初登板でいきなり結果を出した。本人は「調子は良く無かった分、低めを強く意識して投球した」ことが好投の要因と自己分析した。

 16年オフに山口俊の人的補償で、ジャイアンツからベイスターズに移籍した平良。毎年順調に成長し、チームでは先発できるサイドハンド右腕として貴重な存在となった。これでベイスターズのスターター陣は、今永昇太、濱口遥大、東克樹の左腕トリオに、上茶谷大河、大貫晋一のルーキーコンビ、この日復帰の平良を加えた6枚が揃った。ラミレス・ベイスターズの反撃がここからやっとスタートする予感が漂う。

 取材・文・写真 / 萩原孝弘

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