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球団マスコット・ドアラのバック転で一番の沸き? 貧打にあえぐ中日の苦悩

 8月4日、ナゴヤドームでのプロ野球公式戦、中日ドラゴンズ対ヤクルト・スワローズの一戦で、最も会場が沸いたシーンが、中日の球団マスコットであるドアラのバック転シーンだったという。

 今や、名古屋だけではなく全国区の人気者となったドアラ。ホームゲームでは7回裏終了時に行うバック転パフォーマンスが観客の大きな楽しみとなっている。今季は不調で成功率が低いドアラではあるが、この日は珍しく成功して大歓声を受けた。しかし、野球の試合で沸かせられず、球団マスコットのパフォーマンスの方が沸くとは、なんとも情けない話だ。

 この試合は2-1で中日が辛勝し、4連敗を免れた。決勝点はホームランでもタイムリーヒットでもなく、内野ゴロの間の生還では観客も沸きようがない。

 中日は7月30日以降の、ここ5試合で得点はわずかに4。1試合平均で1点も取れない極度の貧打にあえいでいる。今季のチーム打率は2割3分で、12球団でワースト1位。得点240点は巨人の次に少ないリーグワースト2位(12球団ではワースト3位=数字はいずれも4日現在)と、とにかく打てない。特にオールスター戦後の後半戦の惨状は目に余るものがある。

 打てなきゃ観客も沸きどころがない。この貧打が解消されないようなら、ドアラ以上にプレーで沸かせることもできない。打てない中日の苦悩は続く…。
(落合一郎)

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