「ふざけんな!」。怒号が乱れ飛んだ。
風の便りで、カード発表を聞きつけた小川は会見に乱入。廣瀬副社長から「アマゾン・ブレードとの対戦に決定しました」と告げられると怒りを露わ。IGFによれば、前回大会に参戦したブラジルモンスター軍の中で勝利し、体格的にも小川と対戦してそん色ないため決定したという。
しかし、アングル戦を熱望していた小川にとってみれば、“格下”を当てられプライドが傷ついた。廣瀬副社長を事務所に連行すると、アントニオ猪木に連絡するよう指示したが、留守番電話にメッセージを吹き込むだけというIGFの対応に小川は“プッツン”。胸ぐらを掴み「なんだそりゃ?やり直せ。ガキの使いじゃねぇんだよ!」と吠え、さらに「オレはカートとやるっていってんだろ!」と吐き捨てると銀座の街に消えていった。
一方、小川にカード変更を要求されたIGFは、アングル戦について「6月から一貫してやりたいと言っているので、本人はそういうつもりなんじゃないでしょうか」と言うに留まり、「モンターニャ(・シウバ)が小川を討伐したいという話もあります」とした。また、候補に挙がっていたバーネットについては「ぶつけたい選手が別にいます」と見送る方針を示した。
さらに「猪木に今日のいきさつを報告し、カード変更があるのか、このままでいくのか指示を仰ぎます」と説明。すべては猪木の決断に一任されることとなったが、小川の目にはもはやアングル戦しか映っていないだけに、仮にブラジルモンスター軍など格下の相手と対戦が組まれれば、小川は再び殻に閉じこもりかねない。最悪の場合、“出場拒否”という事態も起こり得る状況だ。
果たして小川の参戦の行方は。2・16大会も波乱の船出となりそうだ。