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競輪穴男列伝 13日開幕東西王座 外伸びる高松なら面白い松坂英

 新年第1戦の和歌山GIIIは蛇行で失格したが、それでも競り強引なところを見せている松坂英司(神奈川・82期)。プロ入り10年、じわじわと上位戦に上がってきている。番手を回るとまくり選手の仕掛けを止めるのもうまいし、3番手なら直線コースをつかんで追い込んでくる脚にスピードがついてきた。

 松坂はかって人気となった競輪CMで殿様役になった変わり種。在校成績は47勝して3位。ところが同期の荒井崇博(佐賀)や兵藤一也(群馬)大塚健一郎(大分)に水をあけられ、中堅に低迷する時間が長かった。
 しかも同タイプの西田雅志(愛媛)や吉岡篤志(徳島)に比べてネームバリューがなかった。いまはGI予選クラスから確実に準決でも狙える選手に成長している。

 昨年の広島ふるダビでは永井清史-山口幸二の岐阜ラインに叩かれて最終ホームは8番手も、徐々に追い上げ4角4番手から山口幸二が懸命に永井を残そうとするところを追い込んで2着に食い込み優参を決めた。西武園の全日本選抜では初日、海老根恵太(千葉)3日目は新田康仁(静岡)をあの短い直線で追い込んでいる。ハコ回りならSS級の先行でも追い込んでしまう力をつけてきた。
 13日からの高松・東西王座戦。3日制のポイント制だが、ここで失格点を帳消しにする活躍が期待される。外が伸びる高松バンク。松坂はここにかける。

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