明石家さんまに気に入られ“キモかわいい”キャラでブレイクを果たすも、最近は出演がないのは、温水自身が「二の線を気取る」ためだという。さらに、現場で気に入らない演出に文句を言うなど、スタッフに取って「使いづらいタレント」となっているようだ。こうした存在は芸能界では少なくない。
「ウッチャンナンチャンの“ナンチャン”こと南原清隆は、テレビ番組では演出にいろいろと物言いを付けてくるようですね。日本史へ興味を持ったり、野村万蔵と狂言で共演するなど文化人志向もあり、こだわりが強いといえるのでしょうが、スタッフにとっては絡みづらい存在になってしまいます。相方の“ウッチャン”こと内村光良は、『NHK紅白歌合戦』の総合司会を務めるなどタレントとして好感度をあげていますが、ナンチャンは目立った活躍がありません。コンビ格差が開くのも当然といえるかもしれません」(業界関係者)
演出への口出しに抵抗感を示す人間は多い。世界的な映画監督として知られる北野武も「演出は監督の領域」と強く自覚する者だ。
「2002年に公開された『Dolls』で主演を務めた菅野美穂は、自分の演技に納得がいかなかったのか、監督に再撮影を要求したそうです。本人のアツい気持ちもわからないでもありませんが、これにより菅野は、たけしと共演NGになってしまったそうです。北野映画は完結した世界の中で役者がどう動いていくかを監督が冷酷に眺めているような構図でできあがっています。余計な情熱は不要ということなのでしょう」(前出・同)
芸能人として生き残るには、スタッフの要求に応えることはもちろん、嫌われないことも重要なのだろう。