しかし火曜日からは、横浜での開幕カードで勝ち越したドラゴンズ戦で連敗。その後、同じくホームで勝ち越していたカープに3連敗。本拠地に帰ってきたタイガース戦でも連敗してしまうと、連敗は7まで伸びてしまい、遂に最下位と落ちるところまで落ちてしまった。
連敗中は特に打線の不調が目立つ。バッティングのいいベイスターズとのイメージだが、昨年は筒香嘉智、ホセ・ロペス、宮崎敏郎、ネフタリ・ソトの“BIG 4”のホームラン攻勢での得点が主で、総得点572、チーム打率は.250とリーグワーストだった。
今年の開幕当初は、移籍2年目コンビの大和と伊藤光のバッティングが特に好調。BIG4の“顔”に威圧された相手投手の「隙をうまく付いている」とラミレス監督も分析していたように、意外性のある下位打線がつながりを見せ、貴重な得点源となっていた。しかし、大和は13日から23日までで14打数1安打。同期間、伊藤も19打数3安打とピタリと当たりが止まってしまった。
もちろん、彼らだけがスランプなのではなく、ホームランは出ているものの打率の低いネフタリ・ソトや、本調子ではない宮崎敏郎は打率2割を割り込み、未だに打点4と大誤算。右肘にデッドボールを受けた影響か、開幕から好調を保っていた筒香嘉智もここのところ“らしさ”が見られない。故に連敗中の安打数は6,7,8,6,8,6,6本で、得点は1,1,1,2,4,3,1点しか奪えていない。
この状況にも、ファンは「まだ始まったばかり。リカバリーできる」、「我々に出来ることは応援する事だけ」、「いまが底」と、サポートする声が大きい。うなだれる新規のファンに、オールドファンが「まだまだ今はいい方だよ。昔はいい試合が見られれば納得」と、暗黒時代のエピソードを持ち出して慰める光景も見られた。
幸い今季は今永昇太が絶好調で、他の先発陣もなんとか踏ん張っている。彼らが頑張っているうちに、早めのオフェンス陣の建て直しが待たれる。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘