杉浦軍には杉浦、NOSAWA論外、KAZMA SAKAMOTO、大原はじめ、鈴木秀樹、藤田和之がいるほか、論外の「友達の友達」として桜庭和志が助っ人として加わっている。
まずは大原のデビュー15周年記念大会として、大原、越中詩郎、そして大原の師匠であるウルティモ・ドラゴンがトリオを結成。NOSAWA論外、MAZADA、FUJITAの東京愚連隊と激突する。セミファイナルでは、「杉浦興行、観に行く」と公言していた丸藤正道を試合に引っ張り出す形で、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.とのシングルが実現する。
会見(コメント出し)に出席した杉浦と論外のやりとりの中から発表されたメインイベントは、杉浦貴&桜庭和志対藤田和之&鈴木秀樹という同門によるドリームカード。鈴木以外の3選手は、かつて格闘ムーブメントを巻き起こしたPRIDEに参戦した経験がある(杉浦はPRIDE武士道)。鈴木もビル・ロビンソン最後の教え子として、元UWFインターナショナルの宮戸優光氏の下で修業しプロデビューしているだけに、この試合は面白くなりそうだ。
桜庭と鈴木はツイッターを更新し、このカードが実現する喜びをストレートに発信していた。杉浦も「藤田、鈴木とはいつかやらなきゃいけない」と思っていたようで、「やっかい」としながらも今年最後となるノアの大会をしっかりと締める覚悟を持って、この試合に臨む。杉浦はこの日のメインで、谷口周平を破り、ナショナル王座の初防衛に成功。試合後、マサ北宮に襲われた谷口は挑戦を受けて立つ考えを明らかにしている。
年明けには1.4、1.5と後楽園2連戦を東京ドームの真横で開く。今年最後の大会で弾みをつけて、ノアが描いている来年の飛躍につなげたい。
(どら増田)