まず、AJスタイルズ対ウンベルト・カリーヨのUS王座戦が予定されていたが、試合前にAJの盟友、ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンがカリーヨを襲撃。するとリコシェ、ランディ・オートン、ドリュー・マッキンタイア、レイ・ミステリオが次々に現れてUS王座挑戦を表明すると、王座挑戦権を懸けたフェイタル4ウェイ戦が決定した。
フェイタル4ウェイ戦では白熱の攻防が繰り広げられたが、マッキンタイアにRKOを決めたオートンをギャローズ&アンダーソンが場外に引っ張り出すなど試合に介入。するとミステリオがリコシェの隙を突いて丸め込みで勝利を収め、ミステリオが挑戦権を獲得した。ミステリオとリコシェの対戦は改めて見てみたいカードだ。
そのままこの日に行われたAJ対ミステリオのUS王座戦では、ミステリオが619を決めると倒れ込んだAJがレフェリーと衝突してしまった。するとその隙にまたもやギャローズ&アンダーソンが介入し、ミステリオを襲撃。するとここで、オートンが現れてギャローズ&アンダーソンを排除。さらにミステリオの619からオートンがRKOをAJに決めると、最後はミステリオがフロッグスプラッシュを放ちカウント3。ミステリオが新王者となった。ミステリオはAJに散々な目に遭っていた息子のドミニクと共に王座戴冠を祝い、ファンもこれを拍手で祝福した。
前日に開催したPPV『サバイバー・シリーズ』で仲間割れしたアスカ(withカイリ・セイン)とシャーロット・フレアーがシングル戦で激突した。
アスカにとって、シャーロットはWWEデビューからの無敗記録を止めた因縁の相手。ゴングと同時にアスカがシャーロットを挑発すると、前日のPPVで毒霧を浴びて怒り心頭のシャーロットは、セコンドのカイリをけん制しながらアスカにビックブーツを放った。しかしカイリが挑発を続けると、その隙にアスカが得意のヒップアタックや裏拳を繰り出して反撃。するとシャーロットは介入したカイリを返り討ちにし、排除に成功。戸惑うアスカだったが、ここからは2人にしかできないハイレベルな攻防を展開していく。しかし、今のアスカにはかつて全米を恐怖に陥れた“カブキ”の魂が宿っている。
試合終盤に戻ってきたカイリが再び介入を狙ってレフェリーを引き付けると、その隙にアスカがシャーロットに毒霧を噴射してから丸め込み、カウント3。2日連続の“毒霧暴走”でアスカが難敵シャーロットから勝利を収めた。しばらくこの抗争は続きそうだ。
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