『ワールドタッグリーグ2019』
▽23日 神奈川・カルッツかわさき 観衆1,833人
新日本プロレス『ワールドタッグリーグ2019』が23日、神奈川・カルッツかわさき(旧川崎市体育館)で開催された。
空前絶後の全16チームによる総当たりリーグ戦が連日続き、普段あまり見ることがない組み合わせが実現している。この日も真壁刀義&本間朋晃のG.B.Hが、現在は“和解”している矢野通&コルト・カパナと対戦。鈴木軍とバレットクラブのヒールユニット対決も2カード組まれていた。
鈴木軍とバレットクラブは『G1クライマックス』を除けばこれまであまり接点がなく、今シリーズは両陣営の対決が注目されている。まず、ザック・セイバーJr.&タイチが、KENTA&高橋裕二郎のバレットクラブ日本人コンビと対戦。鈴木みのる&ランス・アーチャーとの同門対決を制し、勢いに乗るザック組だったが、一瞬の隙を突いてKENTAがタイチを丸め込み3カウントを奪った。
メインイベントでは、みのる&アーチャーが、IWGPタッグのチャンピオンチーム、タマ・トンガ&タンガ・ロアのG.o.Dと対戦したが、邪道の介入や、急所攻撃を食らったみのるに、ガンスタンをタマが見舞って万事休す。今シリーズ、みのるは不調のようで気になるところだ。
そんな混戦のタッグリーグで、この日単独首位に躍り出たのが、ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーのライフブラッドだ。ライフブラッドは5勝1敗。ザック&タイチには敗れたが、順調に勝ち点を伸ばしている、これを4勝1敗の石井智宏&YOSHI-HASHI、4勝0敗のEVIL&SANADAが追う展開だが、まだまだ先は長い。ライフブラッドが台風の目になってどこまでリーグ戦をかき回すことができるか、注目だ。
(どら増田 / 写真・藤井ギダイ)