このカードで唯一の女子選手である山下は「(3日の)両国国技館で終わるかと思ったんですけど、こうしてアントーニオ本多さんと組めるのはうれしい。相手の竹下さん、イケメンさんに関しては接点もないんですけど、すごく大きい経験になるし、やるからには勝ちにいきます」と語った。
パートナーのアントンも「両国大会に引き続き山下選手とまたタッグを組めて宗ちゃんうれしい!対戦相手の竹下選手、イケメン選手。竹下選手とはこれまでいろいろやってきたんですけど、こうしてタッグチームで対戦するのはなかなかない。これは新鮮だなあと。タッグチームで後楽園で対戦することはなかったので。意外と新しいシチュエーションなのでどうなるか楽しみです」と山下とのタッグ再結成を喜んだ。
「イケメン選手と初めて出会ったのは竹下選手と私が組んで、武藤(敬司)さんとイケメンさんというカードがあったんですよね。WRESTLE-1の後楽園大会で」とアントンは切り出した。
アントンはこう続けた。「その時にカルチャーショックと言いますか、普通にプロレスを始めた方がなんでこうなったんだと。私とかは学生プロレスで変なことをしていた下地があったんですけど、なんでこの人は変なんだろうと。本当に謎で。札幌大会でシングルマッチもさせていただきましたけど、より関係がズブズブになっていくというか、数回しか肌を合わせてないけど、ずっと一緒にやっていたような感覚で。いいんだか、悪いんだかなので。イケメン選手とは野郎Zで闘うんですけど、今夜も本気でいきますけど、野郎Zからの後楽園でこの2人の関係がどうなるのかなあという感じです」。
対するイケメンは「DDTって団体はすごい温かいし、雰囲気もすごくいい。そんな団体がすごく好きで感謝しています。そのDDTの後楽園大会で最後だと思います。その最後の大会で竹下選手ともう一度組んで、次会う時はきっと敵だと思います。今回は仲間としてしっかりと試合を楽しみます」と、今大会が渡米前最後のDDT参戦であることを示唆した。
竹下は「僕たちの共通項ってあると思うんですよ。プロレスが子供の頃から好きで、世代の近いですし、プロレス感も似ている部分があるし。僕たち(は)『竹下二郎』というタッグチーム名でやっております。この4人でしか見せられない試合もあるので、すごい楽しみ。両国のタイトルマッチとは違うモチベーションで楽しみなので、期待してほしいです」と楽しみにしている様子だった。
山下は対男子選手について「自信をつかむほど闘った数はないですけど、自分にとって大きいものを得られることは確かだし、今回も竹下選手、イケメン選手という試合を見てたし、素晴らしい選手と闘えることにビックリしましたし。男子と闘うのは自分が空手をやっていた時もそうだったので。そこに関しての特別な気持ちはないです」とキッパリ。「男子と闘うのも、女子と闘うのもリングに立てば一緒。もちろん楽しみな気持ちも変わりません」と続けた。両国大会でケニー・オメガと対戦したのがかなり収穫になっているようだ。
ともに闘ったパートナーのアントンも「未来を見据えているようじゃダメですよ!俺には見据える未来はないので。今後のプロレスリングにおいての主なる予定がないので、強いっすよ。今しか見えてないから。試合中によそ見して未来を見るようならバコーンっていくから。俺しか見てほしくない」と隙あらば勝ちを狙う考えを明らかにしている。
ケニーが苦言を呈した竹下が、ケニーと闘って評価されたアントン&山下相手にどんな試合を繰り広げるのか。またイケメンのDDT最後の闘いにも注目したい。
(どら増田)