インリン様のムチを首から下げて入場したボノちゃん。愛する母の形見に口づけし、グランプリ制覇に懸ける意気込みのほどを漂わせた。
元前頭の天龍を相手に、魔界の第64代横綱ボノちゃんは微動だにせず。チョップを食らい、ツッパリを浴びせられても決して動じることはなかった。
しかし、グーパンチの連打から延髄斬りを浴びて、すくい投げで投げられ、ダイビングエルボーまで食らってしまう。さらには低空ドロップキック、WARスペシャルを立て続けに被弾。試合序盤は劣勢に立たされたボノちゃんだが、これでスイッチが入った。
ラリアートに来た天龍をカウンターの64で捕まえ、マットに叩きつける。コーナーに詰めてぶちかましの連打。ボディースラムからのフラッシングエルーはカウント2で返されたが、続けざまにブレーンバスターからのボディープレス「大将潰(つぶ)し」を決めて3カウントを奪った。
試合後は、坂田亘ら天龍の敵討ちに名乗りを上げたハッスル(H)軍を「眼中にない!」と一刀両断。返す刀で高田総統に対して「グランプリに優勝したら、パパとM軍をぶっ潰す」とGP制覇後に、父親グレート・ムタと共闘してM軍潰しをブチ上げた。「ママ、ボノちゃんは約束通りに一番になるから」と母インリン様に優勝を誓ったボノちゃんは、好スタートを切った。