昨年の日程発表は12月6日で、今年は約3週間早く明かされる形となった。日程を早く決めておきたい“遠征組”のファンからは喜びの声が上がっている。宮崎市もオリックスの春季キャンプを全面バックアップしている。シーズン中にはイベント試合が行われる。宮崎・都城高出身の“神童”山本由伸には宮崎マンゴーが贈呈され、延岡出身の福良淳一前監督も宮崎のPR活動に積極的だった。今シーズンはKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で主催試合も行うなど、関係性を深めている。
シーズンオフ、就任が決まった西村徳文新監督も宮崎県串間市出身。宮崎とゆかりのある監督になったのは、宮崎市にとっても喜ばしいことだろう。キャンプ中は宮崎市内でキャンプを開催している巨人、ソフトバンクの3球団の球場を結ぶシャトルバスが運行されるのもファンにとってはうれしいところ。
年を重ねるごとに、清武がバファローズタウンとして進化しているのも見逃せないポイントだ。球団が企画するフェリーを使ったキャンプツアーも好評を得ており、大阪から宮崎に行きやすい環境ができている。週末には球団公式ダンス&ボーカルユニットBsGirlsや、球団公式マスコットのバファローブル&バファローベルが野外ステージでパフォーマンスを披露。今年はバファローズのポンタもサプライズで登場し、ファンを喜ばせた。
一軍と二軍が合同で使用するブルペンは圧巻。また、まるでテーマパークのキャラクターのように、バファローズタウン内のいたるところで選手によるサイン会や写真撮影が開かれるのもキャンプの特徴だ。現在、秋季キャンプが行われている高知でも西村監督や選手が積極的にファンサービスに応じているが、宮崎ではケガ人を除く全選手、全スタッフが参加する。ファンにとっては夢のような時間を味わえるはずだ。
キャンプでレギュラーや先発ローテーションを狙う選手、ルーキーの練習を両方見られるのはファンにとってはうれしいところ。春は宮崎キャンプに“密航”することを推奨したい。
取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄