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【ドラマティックレビュー:京都記念】京都でこそのトーセンラー

 3歳時にはきさらぎ賞でオルフェーヴルを抑えての勝利、菊花賞では3着。翌年はローカル重賞を使うも勝ちきれず、最後は連戦が影響してか新潟記念で11着と3歳時の活躍を考えると不甲斐ない成績だったトーセンラーが復活Vを決めた。

 レースはビートブラックがハナに立つも、久々でテンションが上がったショウナンマイティが先頭へ。トーセンラーは後方に控え、下り坂を利用し加速。ショウナンマイティが格好の目標となりそのまま突き抜けた。休み明けもなんのその。京都でこその馬であることを証明した。

 今回久々の勝利をエスコートした武豊騎手は「大きいところを狙える」と太鼓判。今後の大目標は天皇賞・春だろうか。天皇賞にはゴールドシップが既に参戦を表明しているが、今から楽しみになっているのが仕掛けのタイミング。

 ゴールドシップが得意とするのが後方から捲ってのロングスパート。トーセンラーはゴールドシップより先に直線に向くのか。それともゴールドシップを先に行かせて、後ろから目標にしようと企むのか。

 菊花賞の時はオルフェーヴルの後ろでピッタリマークして追走し3着。今のところ、早めに先頭に立ってもソラを使う癖はないならば、ゴールドシップより前で競馬をするのが得策か。いや、それだと逆にソラを使う癖のあるゴールドシップの思うツボか…と早くも天皇賞のことを考えただけでワクワクする。とにかく、天皇賞は今回と同じく京都が舞台。トーセンラーは天皇賞を盛り上げてくれる1頭であることは間違いない。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績はで回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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