中でも目を引いたのが、模型メーカーのプラッツが展示していた1/6スケール「駿府人形(HITOGATA) 徳川家康公坐像」だ。この商品は、他の静岡の企業と共同開発して作った商品とのことで、衣装は人形メーカーの左京、箱はルイ・ヴィトンの箱などを手がけるユーシーイレブンが担当。静岡の物づくりを象徴するキットになっているようだ。
担当者の話によると、全体的には雛人形などと同様の技術を使っているそうだが、顔のパーツには、リアリティを追求した、フィギュアの技術が使われており、「リアルなアレンジが特徴」と語った。持ち物なども、最新の資料を元に、何度も検討を重ね再現しているようで、その造形の素晴らしさは、地元メディアなどにも取り上げられ、10万円(税別)の高価な商品にも関わらず反響は上々とのことだった。商品の受注は、5月29日までプラッツで行っている。
他にも同メーカーでは「名鉄3300系『徳川家康公顕彰四百年記念事業』ラッピング電車 Nゲージ」などの鉄道模型や、1/35スケール「徳川家康公像」キットなどで、家康を大きくアピールしていた。他のメーカーでも、木製キットを販売しているウッディジョーが、家康の護衛を務めた軍船を木製キット化した 1/24スケール「八丁櫓」を展示しており、静岡での徳川家康の存在はかなり大きいようだ。(雅楽次郎)