「芸能ネタが“夏枯れ”だと思っていたところに飛び込んだのが、俳優・押尾学容疑者の麻薬取締法違反での逮捕。そこに重ねてのりピーのネタが飛び込んできた。起訴に持ち込めなかったとしても、今月いっぱいは各局のりピーネタで引っ張れる」(ワイドショー関係者)
ここ最近は、あまり仕事に恵まれていなかった酒井容疑者だが、自らの逮捕により皮肉な形で“視聴率女王”となった。
「酒井容疑者の出頭・逮捕をいち早く伝えた8日夜放送のTBS系『情報7days ニュースキャスター』の平均視聴率が関東地区で30.4%(ビデオリサーチ調べ、以下同)。続報を伝えた9日は、日本テレビ系『真相報道バンキシャ!』の21.3%を筆頭に情報番組がいずれも20%近く、普段の2倍の視聴率。その後、各局のワイドショーも普段より数字がアップし続けている」(同)
まさに“のりピーバブル”ともいえる酒井容疑者の“貢献”ぶりだが、この追い風にのってテレビ各局は久しぶりにイケイケだ。
「普段は経費をケチって取材クルーを出したがらないのに、新情報が入りそうなところならどこでも出ていく。酒井容疑者の逃亡先とされた都内各所、山梨・身延山、箱根に加え、夫婦の別荘がある千葉・勝浦、酒井容疑者の出生の地・福岡まで各局の各番組が争うように取材のためにスタッフを送り込んでいるし、いつもはうるさい経理担当も取材費をスルーしている。この間まであんなに経費を切り詰めていたのがウソのようだ。裏を返せば、毎日、番組のトップを張れるのりピーネタ探しに必死な証拠」(週刊誌記者)
地道な取材活動の結果、連日、新情報が明らかになっているが、テレビ各局のターゲットはほぼ絞られているようだ。
「それだけあちこちを取材させるのも、酒井容疑者とともに逃亡した継母、酒井容疑者の逃亡を手伝ったとされる『社長』と呼ばれる人物を探し出して直撃するため。しかし、2人とも自分たちが追われているのを知っているから、よほど信頼できる人物のもとに“雲隠れ”しているに違いない」(同)
とはいえ、さすがに、そろそろのりピーネタも尽きそうだが気になる今後の展開は?
「高相容疑者との供述の違いや、頭髪検査で酒井容疑者を一気に“完落ち”させ、継母と『社長』の行方を意地でも探し出すだろう。事件はまだまだ終わらない」(捜査関係者)
テレビ各局にとって、酒井容疑者はおいしい取材対象のようだ。