SOULミュージックが鳴り響くフロア…革靴が奏でる軽快なステップ…その一瞬一瞬をミラーボールが輝かせ、最先端のファッションに身を包んだ男女が夜を楽しむ…。
一昔前までは絶大なブームであったDISCO。そのDISCOで青春時代を謳歌した方々も、読者の中にはおられるのではないだろうか。
つい先日、華々しく10周年を迎えたイベントがある。その名も「SOUL STEP NIGHT」だ。
このイベントは、DISCOの原点から全盛期が甦る、すべての要素が盛り込まれており、その決め手となる音楽には、あの伝説のDISCO「青山PULSBEAT」のDJ、PULSBEATとおる氏が当時のレコード盤でプレイしている。
PULSBEATとおる氏の選曲センスは卓越しており、60年代の曲をフロアに鳴り響かせ、そこにDISCOを愛する人々が、100以上あるステップを次から次へと音にのせ踊り明かす…。なかなか踊ることがやめられない彼の選曲は、人々の心を「あの頃」に甦らせてくれる不思議なパワーを持っている。
そこで今回は、この素晴らしいイベントを創り上げ、10周年経った今でも軽快なステップをイベントで披露している、プロモーターの石島氏にお話を伺ってきた。
−−石島さん、この度は10周年おめでとうございます！ 10年間もこのように盛大なイベントを続けるということは、とてつもない苦労があったり、逆に絶大な喜びも得ていると思いますが、今までやってきてよかったことってどんなことでしょうか？
石島 当時の一番良かった時代に甦れるってところですね。身も心もリフレッシュできます。
−−リフレッシュ！ いい響きですね！ やはり青春時代に没頭した物事は、いつ振り返っても自分自身をイキイキさせてくれるんですね。ところで、イベントを始めたキッカケを教えていただけませんか？
石島 33歳の時に呼吸不全になり、三途の川まで見てきました。その時いつも想い続けていた願いが、「治ったらまた青春時代に戻りたい。 また人生を楽しみたい！ 」という、DISCOで過ごした青春時代の思い出だったんです。
−−死の直前状態まで経験されたんですか！ ではこのイベントは石島さんにとって、青春時代を甦らせた念願のイベントなんですね。
石島 そうですね。それに10年前は、今みたいにSOULが踊れるところも少なく、また、私の好きだったフリーチャチャ(SOUL STEP名)もあまり楽しめるところもなかったので、またいつかは楽しみたいというのもキッカケだったと思います。そして私はボーカルメインのSOUL MUSICが好きで…それを叶えるためには自分でやるしかないと想い、「SOUL STEP NIGHT」を始めました。
−−主催者の願いが沢山詰まっている素敵なイベントですね。さて主催していると楽しいことばかりではないと思いますが、今まで大変だったことなどありましたか？
石島 会場の手配・企画・集客の三つを一人でこなすのが大変ですね。他には、開催当日に大雪が降ってしまい中止にせざるを得なかったり、チラシまで刷った後に、使用する会場の倒産が決まってしまい、急遽前倒しで開催したりとかですかね。
−−え！ 大雪に倒産ですか！ いきなり何が起こるかわからないですね…。
石島 他にもありますよ。会場に置いてあったレコードプレーヤーで曲を流してみようとしたら、部品が足りなくて流せないとか。
−−どこの部品ですか!?
石島 ドーナツ盤の真ん中にさす棒です。私のイベントでは当時のレコードを使用しているので、レコードが流せないとイベントが始まらないんですよ。
−−そうですよね!? 音楽が流れていないと始まらないですもんね。 ところで、今はCDショップに行けば当時のSOUL MUSICがCDになって発売されていますが、それを買ってきて代用など、私なりに色々と解決策を浮かべてみたのですが…実際はどのように対処したのでしょうか？
石島 CDね…その当時はCD出てなかったからね…。もうね、棒を必死に探しましたよ！ 結局開始10分前にDJが持ってきてひと段落しましたが、もうそれぐらいレコード！ レコードなんですよ。
−−大変でしたね…。ですがそれだけ当時の音楽が再現できる空間であれば、古き良き時代が甦りますね。それに会場を見渡してみると、30〜50代の皆さんが本当に心から楽しんでステップ踏んでますよね。
石島 上は60代までいらっしゃいますよ。下は20代。私としては、DISCO世代のあの盛り上がりを、ぜひ次世代の若者に受け継いでほしいですね。
−−そういえば、今の若者はロックダンスやパンキングが好きな方が沢山いらっしゃると思いますが、このダンスも起源はSOULやFUNKダンスだったとチラッとお聞きしたのですが…。
石島 そうです。特に私としては、スタジオで教えているプロのダンサーには、より一層SOUL DANCEの歴史を知っていてほしいと思いますし、応援もできたらいいなと思っています。
−−そうですね！ 学校で歴史の勉強を行うように、そのダンスで生きていくのであれば、単にダンスが上手なだけではなく、ダンスの歴史も学んだ方が、「自信」 や生徒さんからの「尊敬」 につながりますよね。石島さん、素晴らしいお話をありがとうございました！
生死の狭間で想い続けていた願いが、今となっては沢山の笑顔で溢れ、生きる活力がいっぱい詰まった素敵なイベントに成長した「SOUL STEP NIGHT」。
「皆仲よく楽しめることが、私自身最大の財産」と答える石島氏。彼の財産は、お金では決して買えるものではない、そして一人だけでは成し得ない素晴らしいものだ。
■SOUL STEP NIGHT
・日時 2011年5月29日(日)OPEN：16:00 /START：16:30/終了：23:30
・会場：ベイサイドヨコハマ内 2F エイトラウンジ
・レッスンタイム：START前16:00〜16:30
・チケットぴあ http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1042428
・1D付又は1皿バイキング付。
(比美野めいび)
プロフィール：国際一輪車大会金メダル二連覇の経歴を持つ、元世界一。有名アーティストのバックダンサー、プロ野球球団チアを経て、現在はプロの社交ダンサーとして歌舞伎町で真面目に勤務中。
http://blog.meibi.net
一昔前までは絶大なブームであったDISCO。そのDISCOで青春時代を謳歌した方々も、読者の中にはおられるのではないだろうか。
つい先日、華々しく10周年を迎えたイベントがある。その名も「SOUL STEP NIGHT」だ。
このイベントは、DISCOの原点から全盛期が甦る、すべての要素が盛り込まれており、その決め手となる音楽には、あの伝説のDISCO「青山PULSBEAT」のDJ、PULSBEATとおる氏が当時のレコード盤でプレイしている。
PULSBEATとおる氏の選曲センスは卓越しており、60年代の曲をフロアに鳴り響かせ、そこにDISCOを愛する人々が、100以上あるステップを次から次へと音にのせ踊り明かす…。なかなか踊ることがやめられない彼の選曲は、人々の心を「あの頃」に甦らせてくれる不思議なパワーを持っている。
そこで今回は、この素晴らしいイベントを創り上げ、10周年経った今でも軽快なステップをイベントで披露している、プロモーターの石島氏にお話を伺ってきた。
−−石島さん、この度は10周年おめでとうございます！ 10年間もこのように盛大なイベントを続けるということは、とてつもない苦労があったり、逆に絶大な喜びも得ていると思いますが、今までやってきてよかったことってどんなことでしょうか？
石島 当時の一番良かった時代に甦れるってところですね。身も心もリフレッシュできます。
−−リフレッシュ！ いい響きですね！ やはり青春時代に没頭した物事は、いつ振り返っても自分自身をイキイキさせてくれるんですね。ところで、イベントを始めたキッカケを教えていただけませんか？
石島 33歳の時に呼吸不全になり、三途の川まで見てきました。その時いつも想い続けていた願いが、「治ったらまた青春時代に戻りたい。 また人生を楽しみたい！ 」という、DISCOで過ごした青春時代の思い出だったんです。
−−死の直前状態まで経験されたんですか！ ではこのイベントは石島さんにとって、青春時代を甦らせた念願のイベントなんですね。
石島 そうですね。それに10年前は、今みたいにSOULが踊れるところも少なく、また、私の好きだったフリーチャチャ(SOUL STEP名)もあまり楽しめるところもなかったので、またいつかは楽しみたいというのもキッカケだったと思います。そして私はボーカルメインのSOUL MUSICが好きで…それを叶えるためには自分でやるしかないと想い、「SOUL STEP NIGHT」を始めました。
−−主催者の願いが沢山詰まっている素敵なイベントですね。さて主催していると楽しいことばかりではないと思いますが、今まで大変だったことなどありましたか？
石島 会場の手配・企画・集客の三つを一人でこなすのが大変ですね。他には、開催当日に大雪が降ってしまい中止にせざるを得なかったり、チラシまで刷った後に、使用する会場の倒産が決まってしまい、急遽前倒しで開催したりとかですかね。
−−え！ 大雪に倒産ですか！ いきなり何が起こるかわからないですね…。
石島 他にもありますよ。会場に置いてあったレコードプレーヤーで曲を流してみようとしたら、部品が足りなくて流せないとか。
−−どこの部品ですか!?
石島 ドーナツ盤の真ん中にさす棒です。私のイベントでは当時のレコードを使用しているので、レコードが流せないとイベントが始まらないんですよ。
−−そうですよね!? 音楽が流れていないと始まらないですもんね。 ところで、今はCDショップに行けば当時のSOUL MUSICがCDになって発売されていますが、それを買ってきて代用など、私なりに色々と解決策を浮かべてみたのですが…実際はどのように対処したのでしょうか？
石島 CDね…その当時はCD出てなかったからね…。もうね、棒を必死に探しましたよ！ 結局開始10分前にDJが持ってきてひと段落しましたが、もうそれぐらいレコード！ レコードなんですよ。
−−大変でしたね…。ですがそれだけ当時の音楽が再現できる空間であれば、古き良き時代が甦りますね。それに会場を見渡してみると、30〜50代の皆さんが本当に心から楽しんでステップ踏んでますよね。
石島 上は60代までいらっしゃいますよ。下は20代。私としては、DISCO世代のあの盛り上がりを、ぜひ次世代の若者に受け継いでほしいですね。
−−そういえば、今の若者はロックダンスやパンキングが好きな方が沢山いらっしゃると思いますが、このダンスも起源はSOULやFUNKダンスだったとチラッとお聞きしたのですが…。
石島 そうです。特に私としては、スタジオで教えているプロのダンサーには、より一層SOUL DANCEの歴史を知っていてほしいと思いますし、応援もできたらいいなと思っています。
−−そうですね！ 学校で歴史の勉強を行うように、そのダンスで生きていくのであれば、単にダンスが上手なだけではなく、ダンスの歴史も学んだ方が、「自信」 や生徒さんからの「尊敬」 につながりますよね。石島さん、素晴らしいお話をありがとうございました！
生死の狭間で想い続けていた願いが、今となっては沢山の笑顔で溢れ、生きる活力がいっぱい詰まった素敵なイベントに成長した「SOUL STEP NIGHT」。
「皆仲よく楽しめることが、私自身最大の財産」と答える石島氏。彼の財産は、お金では決して買えるものではない、そして一人だけでは成し得ない素晴らしいものだ。
■SOUL STEP NIGHT
・日時 2011年5月29日(日)OPEN：16:00 /START：16:30/終了：23:30
・会場：ベイサイドヨコハマ内 2F エイトラウンジ
・レッスンタイム：START前16:00〜16:30
・チケットぴあ http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1042428
・1D付又は1皿バイキング付。
(比美野めいび)
プロフィール：国際一輪車大会金メダル二連覇の経歴を持つ、元世界一。有名アーティストのバックダンサー、プロ野球球団チアを経て、現在はプロの社交ダンサーとして歌舞伎町で真面目に勤務中。
http://blog.meibi.net
