味や使用感には影響が無いのでお得感一杯で、懐の寂しい消費者にはありがたい限りだ。利用している方も多いだろう。ところが同じワケありでも、こればかりは遠慮申し上げたいと思うのがワケあり物件である。
前の住人が自殺した、殺人事件があった、窓を開ければ墓地が一面に広がっているといった、幽霊が出るかもと不安になる物件。
隣に特殊な団体に属する人や、布団を叩きながら喚き散らすおばさんが住んでいたりする物件、もしかしたら近所にゴミ屋敷が存在しているかも知れない物件。確かにそんな家にはたとえ家賃が安くても住みたくはない。しかし、そんなワケあり物件も怖いものばかりではない。思わず笑ってしまうおバカなワケあり物件がある。
ロフトが3つもあるマンション、天窓があり直射日光が照りつけエアコンが全く効かない部屋、マンションのエレベーターに閉ボタンが無い、オートロックなのに自分の部屋に開錠ボタンが無い、4畳半の部屋の壁に37型の液晶テレビがはめ込まれている、ワンルームなのにトイレが2つある等など。
これらは全て大阪の中心地に実在している物件である。幽霊や迷惑な隣人は嫌だけど、高い家賃は払えないと部屋探しをあきらめているという方は、不動産屋にとにかく行ってみてはいかがだろうか。
あなたの住みたい町にも、こんな笑って済ませる…かも知れないワケあり物件が見つかるかも。
七海かりん(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/