土曜日のPM2時から楳図しぇんしぇいのサプライズがあるから、会場は長蛇の列でチビったのら〜!
てなわけで。
楳図かずお先生大好きの私は、はりきって行ってまいりました。
入場すると受付で懐中電灯を渡されました。
そして、薄暗い会場内を照らしながら歩き回るという、ちょっとしたお化け屋敷スタイル。
中は至る所に楳図先生の漫画・キャラクター・モチーフ等が展示されていました。
私の怪談の原点となった楳図作品。
『恐怖』『おろち』『漂流教室』『洗礼』等々…。
どれも昔、夢中になって読んだ漫画です。本当に懐かしい。
まさに楳図ワールド炸裂です!
楳図先生の描かれる恐怖はバリエーションに富んでおりました。
『恐怖』は、仮面、怪物、怨念、美醜、呪い、虫、恐怖の実験、病院、等々をモチーフに人間の恐怖心理の全てが描かれております。
舞台の都高校では、殺人が起こったり、お化けや妖怪が出没と事件だらけの日常でした。
生徒達はエキサイティングな高校生活を送っていて実に羨ましいと思いました。
都高校が存在すれば本当に入学してみたいです。
楳図作品の恐怖に感動と興奮がありました。
『恐怖』の“奪われた心臓”の心臓摘出や『洗礼』の脳味噌交換手術のように、意識のあるまま恐怖と苦痛を存分に体感しながら手術されるというシチュエーションに妙にエキサイトしたのを覚えています。
『洗礼』の主人公、少女さくら。彼女の片目だけを包帯で隠すというヘアスタイルは斬新でした。
そして、ロングヘアのカツラを取り、坊主頭に十文字に刻まれた脳の手術跡を見せて脅かす場面が衝撃的でした。
不老不死の超能力美少女『おろち』は永遠の憧れです。
エネルギッシュギャグ『まことちゃん』
下品だから読むなと大人たちに言われたけれど、汚物とエロとハードなギャグが大好きでした。
まことちゃんが怖いと言ってた人がいましたが、今になって何だかわかるような気がします。
まことちゃんの顔というのは、ざんぎり頭に目をむいてい青鼻垂らして大口あけて時々奇声を発する。
確かにあれは怖いかも、狂気すら感じます。笑いと恐怖は同類なんです。
また楳図漫画については、また別の機会にじっくりと論じてみたいと思います。
そして、待ちに待ったサプライズ!
突然、楳図先生が現われて驚かせて頂きました。
ただ、一緒に写真は撮れませんでした。ぐぶ〜 (場内撮影禁止です)
でも、憧れの先生のお顔が拝見出来ただけでも感激。
いつか楳図先生と恐怖について語ってみたいなと思いました。
「楳恐-うめこわ-」2/14のバレンタインデーまで開催中。
楳図ファンはぜひ足を運ばれてみてください。
(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou