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K-1MAX 魔裟斗に逆風

 いよいよきょう13日夜に魔裟斗と川尻達也の“世紀のケンカマッチ”のゴングが打ち鳴らされる。12日には東京・新宿ステーションスクエアで「K-1WORLDMAX2009」(日本武道館)の直前会見。決戦を前に”後ろ盾”をめぐって両雄の明暗はクッキリ分かれた。

 世界一決定トーナメントの準々決勝が行われる今大会だが、やはり注目なのが、年内いっぱいで引退を表明しているMAX不動のエース魔裟斗とDREAMファイター川尻の他流試合。決戦前から両雄がアツい舌戦を繰り広げたこともあって、前売り券はすべて完売し、急きょMAXで初の「当日立ち見券」を発売することになるなど、注目度の高さをうかがわせる。

 そんな戦前の盛り上がりから、魔裟斗自身も「ほとんどの客が俺を見に来る」「俺の勝つところを見に来る」などと自負しているのだが、そんなMAXファンの期待とは裏腹に、実は舞台裏の情勢は違う。K-1MAX谷川貞治イベントプロデューサーが次のように嘆く。
 「あすの試合にはDREAMのほとんどの選手が川尻君を応援しに来る。総合格闘技、DREAMの選手は川尻君と心中するつもりくらいの感じなんでしょう。でも魔裟斗君を応援しに来るK-1の選手というのはいまのところちょっと聞いてない。」
 現時点では大みそか引退予定の魔裟斗だが、この試合で「負けたら引退する」と宣言しているだけに、ラストファイトになる可能性もある。にもかかわらず、いまのところ”援軍なし”というのはちょっとさみしい情勢といえる。
 また、この日は都内ホテルで公開軽量が行われ、両雄ともに契約体重ちょうどとなる70.0キロで一発クリア。その後の会見では川尻が「(軽量で身体つきを見て)強そうだなって思った。ビビらないようにがんばります」と語れば、魔裟斗は「俺は(川尻の身体つきを見て)強そうとは思わない。リングの上で暴れて、倒します」とKO予告で呼応し、ピリピリムードが漂っていた。

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