横浜市教育委員会が発表したところによると、この校長は今年10月、勉強会と称して女性教諭を喫茶店に呼び出し、店を出ると人気のない場所に行き、キスをしたうえ胸を触るなどした。女性教諭が同23日に被害を報告。12月23日に停職12か月の処分を下し、校長は依願退職した。
校長は横浜市教育委員会の調査に対し、「自分に好意を持っていると思い込んだ」と話しているという。小学校のトップであり、教諭や児童の模範となるべき校長が、30代の女性に熱を入れ、わいせつを行うとは言語道断である。なお、一部報道によると、この校長は図工に力を入れ、学校を美術館にするなどしており、尊敬される存在だったそうだ。
この信じがたいニュースに、ネットユーザーからは「相当な問題。既婚者だったら不倫。教師として不適格」「酒も飲まずにわいせつ。己の立場を利用していて卑劣」「好意を持ったって…。60前のおじいさんに30代が惚れるわけない」「校長になれば女性はみんな気を使う。それを逆手に取ったハラスメント」と怒りの声が相次ぐ。
また、横浜市教育委員会の対応についても、「少しのセクハラとしか思っていない。なぜ懲戒免職処分にしないのか」「校長が立場を利用してセクハラしているのに、退職金を出すの? セクハラに寛容すぎるのでは?」「横浜市教育委員会もことの重大さがわかっていない」と批判の声が相次ぐことになった。
校長という立場で他の学校の女性教諭と会い、人気のない場所でキスをする、胸を触るなどの行為は明らかに異常である。女性教諭が校長であるがゆえ、断りきれなかった可能性も否定できない。
立場を利用した卑劣なセクハラを小学校の校長がしていた事実は、非常に由々しき事態だ。
文 櫻井哲夫