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AKB48総選挙チケット転売も仕入れ値下回る!

 大島優子が1位となったアイドルグループAKB48の「第4回AKB48選抜総選挙」の開票イベントのチケットを転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は6月8日までに、無職で自称暴力団組員・須山清容疑者(37=町田市木曽東4)を都迷惑防止条例違反(常習ダフ屋行為)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は同イベント当日の6日午後3時55分頃、会場の日本武道館(東京都千代田区)近くの田安門付近の路上で、チケット1枚(指定席=定価3000円)を、埼玉県の40代の男性会社員に1万円で転売した疑い。同隊によると、「AKBだから売れると思った」と須山容疑者は容疑を認めている。

 須山容疑者はインターネットオークションで、千葉県の30代自営業の男性が1万5000円で入手したチケットを1万2000円で買い取った。しかし、入場に身分確認が求められるため、買い手がなかなか見つからず、会場近くにて1万円で転売した。結果的に仕入れ値を下回り、須山容疑者は2000円の赤字を被った。チケットはインターネットオークションサイトで価格が高騰し、1枚7万円以上で取引されるケースもあったという。

 同隊によると、チケットには正規購入者の名前が印字されており、入場口では入場者に対しランダムに、身分証明書の提示を求めるシステムとなっていた。名前が一致しないと入場できない仕組みのため、須山容疑者からチケットの転売を受けた男性会社員は入場できなかった。

 結局、転売した須山容疑者も、購入した男性会社員も、ともに損をしており、誰も得することはなかった。
(蔵元英二)

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