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ドラディション レジェンド世界戦略の野望を胸に藤波辰爾が22年ぶりにメキシコへ。

 ドラディションのレジェンド藤波辰爾が次なる野望に向けて動き出した。8日には「DRAGOMANIAIII」(11日、メキシコ・アレナメヒコ)参戦を前に成田空港で会見。22年ぶりのメキシコリングに意気込みを語ったが、どうやら今回の遠征にはある思惑があるという。

 「ただメキシコに闘いに行くだけじゃなくてね」。ドラゴンの瞳は野心に満ちていた。
 11日に行われる闘龍門の祭典「DRAGOMANIAIII」でミスティコ&ウルティモ・ドラゴンと組み、ウルティモ・ゲレーロ&アトランティス&レネ・デュプリと対戦する藤波。1986年8月以来となるメキシコ遠征を前に、この日は成田空港で「久し振りだから胸が弾んでるよね」と無邪気に意気込みを語った。
 かつてのリングネーム「タツミ“リング”フジナミ」で22年ぶりとなるメキシコのリングに立つだけに、生半可な気持ちではない。藤波によれば「今回は黒ではなくて赤のコスチュームにブーツでやっちゃおうかなぁと思ってます」。わざわざ過去にメキシコで使用していた赤のコスチュームを用意して闘いに臨む力の入れようだ。
 相当ボルテージの高いドラゴンだが、どうやら目的はドラゴマニア参戦だけではない。ドラゴンは眼を輝かせながら話す。「ただメキシコに闘いに行くだけじゃなくてね。今回はメキシコのレジェンドと会ったり、メキシコのプロレス業界の仕組みをしっかり見てくる。まあ、今回はそっちが重要というかね」
 現地ではマスカラスらとの食事会なども予定されているという藤波は、自らメキシコのレジェンドにも食指を伸ばそうというのだ。さらには「レジェンドで海外に出るのはメキシコが一番早いんじゃないかな。まっ、帰ってきたら長州(力)や蝶野(正洋)に報告しようと思ってます」とも。
 22年ぶりのメキシコ遠征でドラゴンはレジェンド世界ツアー進出に向けての下準備もする気でいる。

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