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半裸の腐乱死体で見つかった美人漫画家、マネージャーが証拠を偽造し物議【未解決事件ファイル】

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画像はイメージです

 2000年9月29日、東京都江東区亀戸のマンションで当時28歳の女性漫画家Aさんが何者かに殺害される事件が発生した。室内にあった300万円の現金は手つかずの状態で、被害者に暴行の形跡も見られなかったという。美人作家として有名だった被害者のストーカー殺人説も噂されたが、結局2019年10月現在も犯人は見つかっていない。

 遺体が発見されたのは9月29日の午後1時頃。Aさん宅を訪れた国勢調査員が換気扇からの異臭に気づき、マンション管理人と共に室内に入ったところ、腐乱状態の遺体を発見したという。

 発見当時のAさんの姿はTシャツ1枚だけで下半身は裸。首には絞められたような跡があったが、暴行の形跡はなかったそうだ。警察の捜査では、Aさん宅から現金300万円の他、財布や貴重品が見つかったが、どれも手つかずの状態だったことが判明した。警察は強盗目的ではなく、顔見知りによる犯行ではないかと推定。捜査の焦点はAさんの交友関係に絞られていった。

 最初に捜査対象に上がったのが、Aさんが生前に活動の中心としていた同人誌の即売会コミックマーケット。作家が手渡しで作品を販売するのがコミックマーケットの特徴で、美人だったAさんには熱烈なファンが多かったという。警察はAさんの友人や仕事関係者はもちろん、コミックマーケット運営まで聞き取り調査を行ったが、結局犯人に繋がる証言は得られなかった。

 次に警察が注目したのが、一部週刊誌で報じられたAさんの副業先。報道によると、Aさんは漫画家として活動する傍ら、芸能界ご用達の会員制クラブに勤務していたそうだ。捜査の手は人気芸能人まで及んだというが、空振りに終わる。

 警察はさらに捜査活動を続けたが、事件に関する目撃証言がほとんど得られなかったこともあり、犯人の手掛かりを掴むことは出来なかった

 新しい動きがあったのは事件から4年後のこと。2004年に放送された『奇跡の扉 TVのチカラ』(テレビ朝日)でAさんの事件が特集されたのだ。番組にはAさんのマネージャーを名乗る男性が出演し、Aさんが生前に残した手紙を公開した。内容は「私は、あと2〜3日でたぶん死ぬかもです。私が狙われてるのは間違いないです」といったもので、ストーカーに悩まされている様子が書き残されていた。

 しかし、この手紙は専門家によって偽造であると断定されてしまう。さらに、偽造された手紙とAさんのマネージャーの筆跡が完全に一致。番組スタッフが問いただしてみたところ、Aさんのマネージャーは手紙の偽造を認めた。「漫画家として成功したAさんに対する妬み」が仲間内で存在し、それはマネージャーである自分にも向けられていたため偽造したと説明。

 なんにせよ、事件から4年たった後に、わざわざ手紙を偽造するのは余程のこと。生前のAさんと漫画仲間の関係は一体どのようなものだったのだろうか。会員制クラブの副業も何か関連があるかもしれない。Aさんの人間関係には未だ多くの謎が残されている。

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