『ブラックペアン』は孤高の天才外科医・渡海征司郎(二宮和也)を中心に、大学病院での最先端医療の正体、最新医療機器の裏に隠された思惑などが描かれたストーリー。最終話ではある患者の体内に残されたペアンを巡る意外な真実が展開された。
当初、日本臨床薬理学会が加藤綾子演じる治験コーディネーターのあり方を巡ってTBSに抗議文を送付するなど、ネガティブな面で話題に。実際のストーリーも、手術室で患者が危険な状態にあるにも関わらず、医師同士で喧嘩、病院内の外科医のほとんどがひとりの患者のために時間を割くなど、実際の医療現場では考えられないような場面も描かれており、ネット上でもツッコミの嵐。「こんな病院は嫌だシリーズか?」「喧嘩はいいから早く患者治して!」「この病院には患者は一人しかいないのか?」といった声が聞かれていた。
最終回も、止血のために患者の体内にカーボン製のペアンをわざと残す、といった場面などあり、高須クリニック院長・高須克弥氏は『ブラックペアン』最終回放映後にツイッターを更新し、「ブラックペアン終了。全編見たぜ。突っ込みどころ満載」とツイート。さらに、高須氏はファンからの要望に応える形で、「『カーボンで作ったペアンはレントゲン写真に映らないから体内に残してもばれない』発想はユニーク レントゲンで発見できないほうが危ないだろ?」「現実にはあんな大講堂での検討会や理事長選挙はありません。リアルさがない。外科医は辛い恵まれない職業ですよ」「ペアンで止血できたなら速やかに結紮してペアンを取ればいいのです。たいして時間はかかりません」と矛盾点を指摘していた。しかし、高須氏自身、『ブラックペアン』は楽しんで観ていたようで、「楽しめた なう」「ドラマなんだからあれでOKだと思います。患者さんが医者に憧れて尊敬してくれたら嬉しいです」ともつづっている。
キャストの演技力もさることながら、ツッコミどころ満載のストーリーそのものが視聴者に愛された、エンタメ感満載だった本作。最終回を終えた今、ドラマファンからは「ブラックペアンロス」の声のほか、続編を望む声も上がっている。
記事内の引用について
高須克弥公式ツイッターより https://twitter.com/katsuyatakasu