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中学生が市に改善を要求した“セクハラ”トイレとは? 同様のトイレに悩まされたという声も

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 10月27日に開かれた京都府亀岡市議会の中学生議会で、同市中学校の生徒3人が同中のトイレの改善を求めて、「もし市役所にこんなトイレがあったら、“セクハラ”だと騒がれますよ」と市長を追及。市教委は急きょ対応策を講じることになった。同中の校舎は鉄筋コンクリート2階建で、各階に生徒用トイレが計3か所。男子生徒の用を足す姿が丸見えだが、女子生徒はすべて男子用トイレの前を通って、女子用に行く必要があるという。男女双方から「恥ずかしい」という声が上がっていた。中学生議会の後、2人の市議が同中を視察に訪れ、問題を認識し、「年内にパーティションを設け、通路から便器が見えないようにする」(教育総務課)としている。

 この“セクハラ”トイレの一件に対して、ネットユーザーからは「女としても見たくもないから、これは大切なこと」「まだそんなトイレが存在することに驚く」「改善されてよかった」といった声が上がっていた。また、「女性から男性へのセクハラ、同性間でのセクハラは軽視されがちだから、もっとちゃんと考えてほしい」「自分自身も学生時代のトイレが丸見えで、女性に見られることがとてもイヤだった」といった、問題を軽視しないでほしいというような意見も見られた。

 実際に、こうした“セクハラ”トイレを中学生時代に経験し、とても不愉快な思いをしたという男性に話を聞いた。「女生徒に用を足す姿を見られること自体が恥ずかしかったですが、女生徒たちに『セクハラ!』と騒がれることがとても不愉快で、つらかったです。ちょうど『セクハラ』という言葉がはやりだした時代で、深い意味もなく使っていたとは思うのですが、だからこそ自分が悪いことをしているかのような気持ちにさせられました。自分のような思いをする人がいなくなるためにも、設備改善はどんどん行っていってほしいですね」

 今回の一件で声を上げた、勇気ある中学生たちには敬意を表するが、男性に対するセクハラ行為は軽視されがちという現実はもっと考えられていくべきかもしれない。

文/浅利 水奈

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