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東京モーターショー厳選リポート「ちょい不良オヤジは車で光れ どうせ乗るならスーパーカー!!」(4)NISSAN「GT-R」

 日産自動車の新型「GT-R」はモーターファン待望の1台。モーターショー全体の目玉だ。デビュー前のテスト走行やデモ走行、部分写真公開などでその勇姿はチラッとだけ“覆面公開”されてきたが、そのすべてをさらけ出し、驚異の集客力を見せつけている。
 世界初の「独立型トランスアスクル4WD」という駆動方式を新開発。4つの車軸に常に理想的な接地荷重をもたらすことに成功した。「GR6型デュアルクラッチトランスミッション」はパドルシフトによってF1並みの速さで変速でき、世界最高峰のパフォーマンスを安心して楽しめる。
 2002年に「スカイラインGT-R」が生産中止となってから5年ぶりの復活となった。01年の東京モータショーでカルロス・ゴーン社長が「必ずGT-Rは復活します」と約束した通り、最先端技術をぎっしり詰め込んだスーパーカーとして甦った。

 排気量3800CC。V型6気筒エンジンを搭載し、480馬力を誇る。力強いフロントグリルは男前の顔立ち。777万〜834万7500円で12月6日に発売される。
 開発者は、多くのレーシングカー開発やル・マン、F3000などのレース監督を務めた製品開発本部の水野和敏氏。かねて「なぜレーシングカーの性能と安全性が市販車に生かされていないのか」との疑問を持ち、それをGT-Rでスーパーカーの領域まで昇華させたという。
 開発にあたっては、ボディー、シャシー、エンジン、パワードレンなど各担当部門の垣根が取り払われた。長い道のりを車体設計担当アシスタント・マネージャーの鈴木信男さんが振り返る。
 「担当に決まったときは涙が出るほどうれしかったです。モチベーションの高い仲間が集まり、『日産の中に新技術を引っ張りこもう! それを波及していこう』と試行錯誤を繰り返しました。チャレンジには辛いこともいっぱいあります。でも時速300kmで真っすぐ走行できなきゃスーパーカーとは言えない。徹底的な合わせ込みをしてボディー剛性と安全性を実現しました」
 興奮の面持ちでGT-Rに殺到する来場者。開発チームはさぞかしうまい酒を飲んだろう。鈴木さんは「乾杯はまだ先です。チャレンジは始まったばかりですから」と笑った。

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