いかチョコは、酒のつまみであるさきいかをチョコレートソースでコーティングしたもの。風味は「チョコ」「ホワイト」「チーズ」「抹茶」の4種類ある。1箱に5袋の小包が入っており、パーティーやピクニックなどで配りやすそう。まあ、そんなことはどうでもいい。問題は味だ。
比較的食べやすそうなチーズ味から手をつけた。袋を開けた瞬間、甘い匂いが鼻をつく。チョコでくるまれて一回り太くなったさきいかは、もはやさきいかには見えない。おそるおそる食べてみると…。イケる!意外とうまい!相当マズいと覚悟して食べたことを差し引いても、十分にお菓子として通用するレベルにある。
ほのかに薫る抹茶味もイケるが、むしろチョコやホワイトチョコをかけた「甘味×塩味」のギャップが大きい組み合わせのほうがおいしかった。舌に自信がないので同僚数人にも食べてもらったところ、やはり「意外とうまいね」と好評だった。
製造元の珍味メーカー「タクマ食品」(愛知県春日井市)によると、いかチョコじたいは5年以上前に開発した商品。昨年、抹茶とチーズ味を追加開発したという。「試作でいろんな珍味やドライフルーツにチョコをかけてみたら、さきいかがおいしかったんです。自由な社風から生まれた商品であり、そこまでおいしさは追求していませんから、販促看板の『イカすマズさ』も全く問題ありません(笑)」(総務担当者)
ところが、パッケージでは「2つの味のコラボレーションは今までにないベストマッチのおいしさ」とうたっている。この臆面のなさも含め、なかなか味のある企業だと感心した。