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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ ティスティング編

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テイスティンググラス

さて、今回は《テイスティング》のお話を。

近年のシングルモルトブームで《テイスティンググラス》なるものがバーのグラスに加わりました。

写真の物がそうですが、他の形も色々あります。

共通点としては、グラスの形状が胴体部より口部が狭くなっており、グラス内に香りが充満しやすい形状になってます。
足(ステム)が付いているのと付いていないのとがあります。

ティスティングの方法として、基本的にはワインと一緒です。

1・色合いを見る 2・香りを分析する 3・味わう 4・余韻に浸る です。
ではポイントを押さえていきましょう。

想像してみて下さい。今あなたの目の前には正にウイスキーが注がれるところです。

グラスにウイスキーが注がれて貴方の目の前に「すっ」と提供されました。

液面の縁に小さな泡が出来ています。←ポイント1
これを《グラスビーズ》と呼び、《数が多く》、《粒が小さく》、《消えるまでの時間が長い》と、良いお酒の確率が跳ね上がります。逆にこれが少ない、もしくは全く無い物だと飲んだ印象が一本調子だったり腰が抜けた感じのお酒が多いです。

次にグラスの内側にお酒を馴染ませるように濡らします。

ここで《レッグ》の様子を確認します。←ポイント2
レッグとはお酒の《粘度》が高いと発生します。
細くて長いレッグが出たなら《当たり》確定です。熟成の長い物ほど長くて細いレッグが出やすいようです。
逆に「だらぁ」っとしてレッグが出ない物は、ちょっと残念な感じな物です。

次に《ノージング》です。←ポイント3
香りを把握する為の作業です。
香りの感じ方としては【フレグランス】【アロマ】【フレーバー】の3つに分かれております。
これらに関しては次回詳しく説明します。お楽しみに。

ノージングをして一発でそのキャラクターを把握する事は、まず無理です。

その時は《スワリング》をします。←ポイント4
グラスをクルクル回して空気に触れさせるアレです。何回か繰り返してもOKです。
ここで一つ演技をしましょう。
「ん?この奥にある香りはなんだ?」みたいなw
この演技は非常に大事です。
コメントの出し方としては《フルーツ系》を一つ、《その他》を一つ二つ言えば良いんじゃないでしょうか。

いよいよ口に含みます。
度数が高いので、少量口に含みます。

ワインの様に《ジュルル~》とやると《ブフォァ!》とむせる事になりますので止めましょう。
舌の上で、そのお酒の《熟成年数/秒》を目安に考えると良さそうです。

ゆっくりと鼻から息を出していくと・・・素敵な時間が訪れる事でしょう。

ここまで読んで頂いて、《あれ?色味はチェックしないの?》と思った方。
実は、ウイスキーの場合ワインと違って《カラメル》を添加しても良く、殆どのウイスキーがカラメル添加されています。
ですので色を見る意味が正直ありません。この件もその内書こうかと思います。

本日も皆様が素敵なお酒に出会えます様に。

監修
Bar ADDICT

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